組込み設計用「Raspberry Pi Compute Module 3」発売開始

日本、2017年1月17日 – 電気・電子部品、産業用部品の通信販売会社、アールエスコンポーネンツ株式会社(日本法人本社:神奈川県横浜市、代表取締役:横田 親弘)は、ARMベースのシングルボードコンピュータRaspberry Pi(ラズベリーパイ)3のアーキテクチャをベースにした「Raspberry Pi Compute Module 3(ラズベリーパイ コンピュートモジュールスリー)」を、1月17日より販売開始しました。

組込み設計用「Raspberry Pi Compute Module 3」発売開始Raspberry Pi Compute Module 3(以下CM3)は、教育用途であるRaspberry Piを、産業機器や組込み機器ビジネス向けにカスタマイズした製品です。本製品を活用することで、Raspberry Piを使ったソリューションを省スペース・省コストで自社の組込み機器やIoT端末に搭載できるようになります。一例として、昨年末にNECから発表された次世代大型ディスプレイが挙げられます。同製品はCM3用のソケットがあらかじめ用意されており、データを書き込んだCM3を搭載することで、学校・オフィス・店舗・駅といった公共空間での使用できるデジタルサイネージを手軽に実現することができます。

今回リリースしたCM3は、ノートPC用メモリとして一般的なDDR2 SODIMMスロット用ピンを搭載した小型基板です。スロットピン以外のコネクタ群を省略することで非常にコンパクトな形状を実現しています。Raspberry Pi 3と同じBroadcom BCM2837プロセッサ(ARM Cortex-A53クアッドコアと1GB LPDDR2 RAMを内蔵)と、ストレージ用4GBオンボードeMMCフラッシュを搭載しており、ユーザ側で開発したボードに組み込んで使用します。

CM3でソフトウェア等の開発を行うには別売りのCompute Module IO Board が必要です。IO Boardには各種のコネクタが搭載されており、周辺モジュールと接続した上でソフトウェアの開発を行えるほか、CM3上のフラッシュメモリの書き換えが行えます。Compute Module IO Boardは単体で販売、または、CM3と公式アダプタがセットになった開発キットとしても販売されます。

また、より低コストなラインナップとして「Raspberry Pi Compute Module 3 Lite(以下CM3L)」の販売も開始しました。CM3Lは、CM3と同じBCM2837と1GB RAMを搭載していますが、フラッシュストレージが搭載されていません。これにより、ユーザ側ボードのストレージを活用することで、全体のコスト削減を実現することができます。

Raspberry Pi Compute Module 3、開発キット、および、Raspberry Pi周辺製品群は、当社オンラインサイト「RSオンライン」(http://jp.rs-online.com)にてご購入いただけます。

また、当社では商品をお客様へ可能な限り素早く届けることに努めており、国内在庫品は通常翌日配達、海外在庫品は通常4営業日配達を行っています。