日本モレックス、ケーブルアセンブリーの組立時間短縮と安全性向上に寄与する「MUO 2.5短絡コネクター」を発表

2018年1月17日 – 世界トップクラスのコネクターメーカーである米モレックス社の日本法人・日本モレックス合同会社(本社:神奈川県大和市、社長:梶 純一)は、ハーネス配線の終端部に取り付ける一般的なCE(短絡・終端用)端子の置き換えとして、「MUO 2.5短絡コネクター」を発表しました。

MUO 2.5短絡コネクターを発表MUO 2.5短絡コネクターは、ケーブルアセンブリーの組立時間の短縮および信頼性の向上、トータルの加工時間の短縮を可能にします。洗濯機や冷蔵庫などの家電分野、給湯器、ファン・ヒーター、空調装置といったHVAC分野における組立工程を簡素化し、柔軟でコスト効率の高い接続を実現します。

従来のCE端子の仕様では、熟練作業者による手作業のかしめ工程が必要ですが、これには熟練度による仕上がりのばらつきという不安定要素があり、また装着後の電線追加や分解・再加工ができません。特にCE端子の接続は通常、組立工程の初期段階で、エアープレスマシンや専用工具などを用いて行うため、ハーネス加工工程を経る中で不備があった場合はすべて廃棄となってしまいます。モレックスのMUO 2.5短絡コネクターは、これらのCE端子使用に伴う工程への制約、手間、不具合の懸念を払拭する製品です。

MUO 2.5短絡コネクターの主な特徴

  • 製品構成は圧着端子・ヘッダーハウジング・端子保護リテーナーからなり、2/4/8極の製品がラインアップ
  • ワイヤー結線作業を組手工程の最後にすることが出来るため、ベースハーネスの先行在庫管理の効率化、後工程での電線追加やリワークなどに柔軟に対応可能
  • ハーネス品梱包状態における電線の絡みを防止するハウジング設計
  • リテーナーには本来の圧着済み端子の保持(TPA)や抜け防止の機能に加えて、端子ランス露出部をカバーすることで人体や他部品との接触の危険性を排除する設計を採用
  • 更に水分が浸入してもこれが抜けやすい構造とし接続内部での滞留を防止します

モレックスのMUO 2.5短絡コネクターに関する詳細は、弊社ウェブサイト http://www.japanese.molex.com/link/muo25.html をご覧下さい。