日本モレックス、 各種輸送機器など過酷環境下の防水システムに向けた 「ML-XT™防水接続システム」のラインナップを拡張

ML-XT防水接続システム – カラーバージョン(6極製品)

ML-XT防水接続システム – カラーバージョン(6極製品)

2016年2月23日 – 世界トップクラスのコネクターメーカーである米モレックス社の日本法人・日本モレックス合同会社(本社:神奈川県大和市、社長:梶 純一)は、自動車、航空機や船舶といった過酷環境下での防水用途に向けた同社「ML-XT™防水接続システム」に関し、従来の2極製品に加えて3極、4極、6極、8極、12極、18極の6タイプを新たに追加しラインナップを拡張した。

モレックスのML-XT防水接続システムは防水・防塵規格IP68に適合し、J2030防水試験にも合格した高性能な防水技術を備えた製品であり、各種車両配線など過酷環境下での使用において高い信頼性とコスト競争力を提供する。本接続システムは業界標準のコネクターシステムと互換性を有しており、設計の柔軟性に寄与する。

ML-XT防水接続システム – Wedgelock/TPA(端子位置固定機構)

ML-XT防水接続システム – Wedgelock/TPA(端子位置固定機構)

2ショットLSR(液体シリコンゴム)成形技術によって接合されたワンピースプラグハウジングと防水シールは、シーリング部の紛失やズレを防止し、プラグとリセプタクルの挿抜を繰り返しても保持力を維持する。また背面防水シールにはLSRよりも引き裂き抵抗に優れたHCR(熱加硫型シリコンゴム)を使用することで、端子挿抜時の損傷を防止している。本接続システムのハウジングには、ハーネス嵌合時の容易な目視確認や誤嵌合防止のため、複数のカラーバージョンが用意されている。

ML-XT防水接続システムの主な特徴

  • HCR(High Consistency Rubber)背面防水シールはラッチ式背面カバーでハウジング周辺に固定され、ケーブル出口の配線方向やケーブルの動きに自由度を確保しながら防水シールの最適位置を維持
  • プラグとリセプタクルハウジングは組立て済みの状態で納入されるため、ハーネス製造段階における在庫、組立時間、費用の削減、背面防水シールの紛失防止に寄与し、コスト競争力に優れた嵌合システムを実現
  • 端子挿入後にTPA(端子位置固定機構)を取り付けることで、端子を正しい位置にロックすると共に確実な電気的接触を保証
  • プラグハウジングにフィンガーグリップ付きの一体型ラッチロックが備わっているため、プラグとリセプタクルの嵌合が容易

ML-XT防水接続システムは、農機や建機など産業用車両、鉄道車両、輸送機器、自動車、二輪車など様々な車両の接続用途(センサー、エンジン制御ユニット、エアバッグ制御ユニット、スターター、空調、パワステ用モジュール、ブレーキ、油圧系など)に適している。

詳しい情報は、弊社ウエブサイトwww.japanese.molex.com/link/mlxt.html をご覧下さい。