日本モレックス、1.8インチ・ストレージ向けMicro SASコネクターに 「デュアルスタック・ライトアングル型レセプタクル」を追加

Micro SASシリーズ

Micro SASシリーズ

2011年7月28日– 世界トップクラスのコネクターメーカーである米モレックス社の日本法人・日本モレックス株式会社(本社:神奈川県大和市、社長:廣川克巳)は、1.8インチ・ストレージ向けマイクロ・シリアル・アタッチドSCSI(Micro SAS)コネクター製品に、グランドプレーン内蔵と端子保護カバーを備えた「デュアルスタック・ライトアングル型レセプタクル 78495-0001シリーズ」を追加した。

Micro SASシリーズ

Micro SASシリーズ

Micro SASコネクターは、ホストバスアダプター(HBA)やストレージサーバーといった高速・広帯域のSASアプリケーションに最適な、コンパクト設計のシリアルI/Oソリューションである。このたび発表した「デュアルスタック・ライトアングル型レセプタクル」はハロゲンフリーで、スルーホール接続を採用し、1台ではなく2台の高速1.8インチ・ソリッドステートドライブ(SSDs)等のスタック実装に対応しており、1台用のライトアングル型同等品(78395シリーズ)との比較で2倍のドライブ密度を実現する。

本コネクターの最大の特徴は、特許を取得したグランドプレーンを内蔵する構造である。これは特殊なスタンピング加工を施した端子で構成され、グランドプレーン両側に隣接する高速差動ペア間のクロストークを低減することで、信号の信頼性および伝送特性を向上させている。この内蔵グランドプレーンはスルーホールを介して1つの半田テールで終端しているため、高速差動ペア用に独立したグランド端子を用いる場合と比べ、コネクターによる基板専有面積の省スペース化を実現している。

その他の特徴としては、

  • コネクター上部に内蔵したグランドプレーン両側の差動信号ペア端子を、重なり構造の千鳥配列とすることで差動信号ペア線のカップリングを強化し、コネクター信号の信頼性を向上
  • コネクターハウジング内で端子を45°曲げることで、嵌合接点部と基板間の電気経路の短縮化を実現し、よりスムーズな信号伝送を可能にし、コネクターの電気特性を向上
  • モレックスのMicro SATAドライブとの完全互換性を備え、最大6Gbpsの高速データ伝送を実現し、SAS2.0およびSFF-8486仕様に準拠
  • コネクター端子保護カバーにより、テール部の端子を完全に保護

モレックスのMicro SASコネクター製品ファミリーには、本コネクターのほか、ドライブホルダー機能付で低背要件を満たした「ライトアングル・ストラドルマウント型プラグ(78528シリーズ)」、「ライトアングル型レセプタクル(78395シリーズ)」がある。

本コネクターは、1.8インチソリッドステートドライブ(SSD)、1.8インチHDD、RAIDやJBODなどのサーバーストレージ、サーバードライブ、ホストバスアダプタなどの用途に最適である。

※SFF-8486仕様は、ソリッドステートディスク(SSD)ドライブをはじめとする多数の高速シリアル接続アプリケーション向けに設計されたMicro SAS コネクターの物理インターフェースおよび基本性能要件を定義するものである。