SABICイノベーティブプラスチックス、多機能かつ軽量なUltem* PEI構造フォームが Aviation Week誌のサプライヤーズ イノベーションチャレンジアワードを受賞

SABICイノベーティブプラスチックスのUltemフォーム2011年1月17日 – SABICイノベーティブプラスチックスは、航空宇宙産業におけるサプライヤーの最新の技術開発を表彰するAviation Week誌(米マグローヒル社発行)の「サプライヤーズイノベーションチャレンジアワード」を受賞した。このたび同社の航空機内装部品の多層システムの構造芯材として使用される軽量かつ堅牢なUltem*ポリエーテルイミド(PEI)発泡体は、同賞のコンポジット部門を受賞した。Aviation Week誌によると、同賞は「業界最高クラスの画期的な技術開発に対して授与されるものである」としている。今回の受賞は、SABICイノベーティブプラスチックスの厳しい安全や規制、環境的・経済的要件への適合に向けた、航空業界OEMとの力強い協力関係を実証するものである。

SABICイノベーティブプラスチックスのグローバルUltem製品マーケットリーダーであるキム・チョートは、「世界中の航空業界の顧客に幅広いメリットをもたらすUltemフォームが、同業界で高い評価を受けたことを非常に光栄に思います。この構造発泡体は20年以上に亘り航空用途に使用されてきた世界的に定評のある当社のUltem熱可塑性樹脂を用いた非常に高機能な軽量フォームです。同Ultemフォームは、航空会社のビジネスやサステナビリティ目標の達成を可能にする難燃性や燃費効率、温室効果ガス排出量の削減や設計柔軟性の大幅な改善に貢献する画期的な技術です。」と述べた。SABICイノベーティブプラスチックスのUltemフォームは、航空機のオーバーヘッドビンに使用可能

Ultemフォームの導入によって、航空機設計者はUltem樹脂が有する業界最高クラスの優れたFTS(難燃、発煙、毒性)特性を、従来の樹脂部品に比べ1/10~1/20と軽量な発泡体形状で活用することができる。同フォームは、航空機のオーバーヘッドビンやギャレー、下部壁面パネル(ダドーパネル)などの複合構造体に最適で、熱成形可能なコア素材である。このUltemフォームは、OSU(オハイオ州立大学)50/50基準以下を満たし、優れた低吸湿性や衝撃吸収性、低誘電損失率を発揮する。また、レーダーに対しても透過性をもっている。Ultemフォーム製品シリーズには、それぞれ密度の異なる3種類のグレードが用意されている。

Aviation Week誌およびDefense Technology International誌が主催するサプライヤーズイノベーションチャレンジアワードプログラムには80もの組織から応募があり、候補製品は9名の専門家から構成される審査委員会によって、メーカーおよび請負業者が提供した以下の基準を基に審査された。

  • 製品のサイズや重量、機能性を向上させる革新的な設計
  • 複雑かつ高コストな製品設計に代わるシンプルな代替ソリューション
  • 最新および大幅な機能性の向上を提供する革新的な技術

SABICイノベーティブプラスチックスのUltemフォーム製品の詳細については、www.sabic-ip.comへアクセスして下さい。製品の技術的な詳細は、www.sabic-ip.com/prtechinquiry へアクセス下さい。

* SABIC Innovative Plastics IP BVの商標です。