2024年2月13日 – 日精樹脂工業株式会社（本社：長野県埴科郡、代表取締役社長：依田穂積）では、グローバル生産体制強化の一環として、中国浙江省海塩県にかねてより建設中であった射出成形機の新工場が昨年１２月に竣工、本年１月より稼働を開始しました。
日精樹脂工業は、射出成形機のグローバルサプライヤーとして「より市場に近い生産基地で、各市場ニーズに合った最適機種を生産・供給していく」との経営方針のもと、日本、中国、タイ、米国、イタリアの世界５極によるグローバル生産体制を構築しています。
中国においては、２００９年７月当社初の海外工場として、江蘇省太倉市に１００％出資の生産子会社「日精塑料机械(太倉)有限公司」(以下、太倉工場)を設立以降、中国の市場規模の拡大とともに、順次工場を拡張し、生産能力および生産機種を増強してきました。
さらに当社では、長期的視点で中国はもとよりアジア地域を含めたグローバル市場での需要見込みと現太倉工場での生産能力を鑑み、２０２２年１月、中国で２拠点目となる生産子会社「日精塑料机械(海塩)有限公司」（以下、海塩工場）を設立し、工場建設を進めてきました。
新設した海塩工場は、中国における生産能力の拡大と部品加工の内製化によるコストダウン推進を目的としており、当面電気式射出成形機ＮＥＸシリーズの型締力２９４ｋＮ(３０トン)・４９０ｋＮ(５０トン)の２機種の組立てを行う他、鋳物を中心とした部品加工を内製化し、太倉工場にも供給していきます。このため、工作機械４台と自動搬送装置、ラックを組み合わせたＦＭＳラインを構築し、２４時間の全自動加工も可能としています。
海塩工場における射出成形機の生産能力は、当面１５台／月を予定しています。また同工場は、当社の世界５極からなる生産拠点におけるグローバル調達、サプライチェーンの強化に向けて、部品供給基地としての役割を担うことになります。
【中国新工場の概要】
(1)社 名：日精塑料机械（海塩）有限公司
(2)所 在 地：中華人民共和国浙江省海塩県澉浦鎮六青路999号
(3)事業内容：射出成形機の組立、部品加工
(4)出資比率：日精樹脂工業株式会社 100％
(5)資 本 金：２７億円
(6)人 員：３０名（２０２４年計画）
(7)敷地面積：３３，２２６㎡
(8)建屋面積：１４，０２７㎡
(9)稼働開始：２０２４年１月２日
▲竣工した海塩工場の外観
▲部品加工用のＦＭＳライン
【中国における当社の展開】
１９７２年２月 香港に駐在員事務所を設置
１９８１年８月 香港に販売子会社を設立
１９９３年４月 上海に駐在員事務所を開設
２００３年７月 上海に販売子会社を設立、以降中国各地に事務所を開設
２００９年７月 江蘇省太倉市に生産子会社「日精塑料机械(太倉)有限公司」（太倉工場）を設立、同年１１月稼働開始（生産機種：電気式射出成形機３機種）
２０１５年１月 太倉工場を同市内で移転・拡張（生産機種：電気式射出成形機７機種、ハイブリッド式大型射出成形機２機種）
２０１５年１月 太倉市に販売子会社を設立
２０１９年１０月 太倉工場を増床（生産機種：電気式射出成形機７機種、ハイブリッド式大型射出成形機２機種、竪型射出成形機２機種）
２０２２年１月 浙江省海塩県に生産子会社「日精塑料机械(海塩)有限公司」（海塩工場）を設立