日本モレックス、GPSなど複数のGNSSシステムから衛星信号を受信可能な「GNSSアンテナ」2種を発表

2018年9月7日 – 世界トップクラスのコネクターメーカーである米モレックス社の日本法人・日本モレックス合同会社(本社:神奈川県大和市、社長:梶 純一)は、GPSをはじめ複数のGNSS(全地球衛星測位システム)システムから衛星信号を受信可能な「GNSSアンテナ」2種を発表しました。

カーナビやスマートフォンで利用される衛星測位システムは、GPS(米国)をはじめGLONASS(ロシア)、BeiDou(中国)、ガリレオ(欧州)などが運用されています。近年、受信機の電源を入れてから最初の位置情報を把握するまでの初期位置算出時間(TIFF)の短縮および、より正確な位置情報の把握を目的に、複数システムの衛星信号を受信可能なGNSSアンテナの普及が進んでいます。

このたびモレックスが発表したGNSSアンテナは、「GNSSフレキシブルアンテナ(シリーズ206560)」と「GNSSアクティブパッチアンテナ(シリーズ206640)」の2シリーズです。いずれの製品も、さまざまなナビゲーションおよびトラッキングシステムにおいて優れた信号処理能力を発揮し、セラミックアンテナやLDS-MIDチップアンテナなどを補完するものです。

複数の衛星信号を受信できるGNSSアンテナを発表_206560GNSSフレキシブルアンテナ(シリーズ206560)の主な特徴

  • アンテナに備えられた両面接着剤によって、テープライナーを取り外すだけでデバイス・シャーシ内壁のどこにでも即座に装着が可能
  • アンテナ部のサイズは長40 x 幅15.40 x 厚0.10mm、同軸ケーブルの長さは50、100、150、200、250、300mmの6種がラインアップ
  • GPS、BeiDou、GLONASSに対応

複数の衛星信号を受信できるGNSSアンテナを発表_206640GNSSアクティブパッチアンテナ(シリーズ206640)の主な特徴

  • 長25 x 幅25 x 厚5mmサイズのコンパクトなモジュールに、低ノイズアンプ(LNA)と表面弾性波(SAW)フィルタを内蔵
  • IPEX-1コネクターを備えた60mm長ケーブル
  • GPS、BeiDou、GLONASS、Galileoに対応

本アンテナは、カーナビ、商用車、高速鉄道などの自動車・運輸分野、ドローン、海上港湾技術システム、測量やマッピングシステム、緊急時対応システムなどの工業分野に適しています。

詳しい情報は、弊社ウエブサイトhttp://www.japanese.molex.com/link/standard_antennas.html をご覧下さい。