日本モレックス、 LED取付工程を簡素化し、組み立て時間を短縮する 電線内蔵タイプのCOBホルダー「SlimRay™」を発表

SlimRay™ 電線内蔵タイプCOBホルダー

2015年1月19日 – 世界トップクラスのコネクターメーカーである米モレックス社の日本法人・日本モレックス合同会社(本社:神奈川県大和市、社長:梶 純一)は、LED取付工程の大幅な簡素化を実現する「SlimRay™ 電線内蔵タイプCOBホルダー」を発表した。SlimRay電線内蔵タイプCOBホルダーは、電線と端子を圧着方式で接続するコンプレッショクコンタクト設計を採用することで、手作業でのハンダ付けを不要としている。これにより、LED取付工程が簡素化し、取付時間の短縮および接続信頼性の向上を実現する。

SlimRayは13.35mm x 13.35mmサイズのCOBに向けたホルダーで、直径は25.0mm、高さは3.15mmと低背で、定格300V DC/3.0Aに対応する。低背設計であることから光学部品をLES(発光面)に近づけて実装でき、またアレイパッドとの接続部に金めっきコンプレッションコンタクトを採用しているため、さまざまな使用環境や条件下で安定した電源供給を実現する。

モレックス、新製品開発担当マネージャーのデイブ・リオスは、「LEDアレイへの直接ハンダ取付は時間のかかる工程であり、また製品信頼性を損なう要因になります。モレックスは、ハンダ工程が不要で電線内蔵タイプのシステムを開発することで、さらなる低背化と優れた電線-ホルダー間の保持力を提供します。」とコメントした。

これまでLEDアレイの実装における手作業でのハンダ付工程は、品質および信頼性の問題が懸念されていた。これに対しモレックスのSlimRayは、色分けされた給電用電線のクリンプ、被覆剥離、接続が完了した状態で提供されるため、これらの課題を解決する。このためSlimRayは、取付時間を短縮すると共に、全ての製造工程における品質の均一化と長期的な製品信頼性の向上に寄与する。

またSlimRayホルダーは堅牢なハウジング設計によって、高温環境下においても長期にわたり機械的安定性を発揮する。さらに、COB仮保持機構を備えていることから、ヒートシンクへのCOB取付け前にホルダーへ仮固定でき、取付時間を短縮できる。被覆剥離が済んだ電線の末端は各ユーザーの仕様に応じて容易に処理できる。

リオスは、「モレックスのSlimRay電線内蔵タイプCOBホルダーは、LED COBアレイを使用する全ての照明器具用途において取付工程を迅速かつ簡単にすると共に、信頼性を高めるソリューションです。」と付言した。

詳しい情報は、弊社ウエブサイト www.japanese.molex.com/link/cob.html をご覧下さい。