日本モレックス、オートメーションやプロセス制御用アプリケーションに向け 次世代「Brad® PCネットワークインターフェースカード(NIC)」を発表

DCSやPLCなどの専用システムからPCベースプラットフォームへの移行を容易に

Brad® PCネットワークインターフェースカード(NIC)

2014年7月18日 – 世界トップクラスのコネクターメーカーである米モレックス社の日本法人・日本モレックス合同会社(本社:神奈川県大和市、社長:梶 純一)は、フィールドバス技術の専門家を擁せずに制御システムを運用しているユーザーに向け、PCベースの一体型制御ソリューション「Brad® applicomIOフィールドバスネットワークインターフェースカード(NIC)」を発表した。Brad applicomIOは、NIC、設定ソフトウェア、開発ライブラリとOPCデータサーバから構成されたパッケージ製品であり、制御アプリケーションの効果的かつ省コストな運用が可能となる。本製品はベンダ独自のDCS(分散制御システム)やPLC(プログラマブルコントローラ)から、PCベースのオープンシステムへの移行を検討しているロボット・メーカーや複合機械メーカー、システムインテグレーターに最適である。
モレックスは、米シカゴにて9月8~13日に開催されるIANA 2014 Conferenceにおいて本システムを展示紹介する。

モレックス、プロダクトマネージャーのエリック・ゴーリーは、「オートメーションやプロセス制御を利用しているエンドユーザーの多くは、高速化した各システムの円滑な制御と可視化に向けて、PCをベースとしたシステムへの移行を進めています。こうした業界トレンドを受けて開発された一体型ソリューションのBrad applicomIOフィールドバスNICは、複雑な業界プロトコルに精通していないユーザーにも通信アプリケーションの迅速な開発が可能となります。」とコメントした。

本システムはPROFIBUS DP、CANopen、DeviceNet、Modbus TCP、EtherNet/IPやPROFINETといった最新のイーサネットフィールドバスプロトコルに幅広く対応する。各プロトコルはマスター/スレーブの両モードで機能するため、カードはネットワーク上でコントローラもしくはデバイスとして機能する。本システムはPC1台あたり8枚のカードをサポートし、OS(オペレーティングシステム)は最新バージョンのWindows(XP、7、8)およびリアルタイムOS(Linux、VxWorks*、QNX、IntervalZero RTX)が利用可能である。また本製品は単一の開発ライブラリを備えており、1つのユーザーアプリケーションをすべてのフィールドバスプロトコルにおいて利用できる。加えて、基板上のイーサネットポートはWindowsおよびWindows以外のOSを用いて遠隔での設定や診断が可能なほか、シミュレーションモードによってユーザーが容易にアプリケーションテストを実施できる。

詳しい情報は、弊社ウエブサイト www.molex.com/bradnics.html をご覧下さい。

*VxWorksは、Wind River Systems, Inc.の登録商標です。
†QNXは、QNX Software Systems Ltdの商標です。