日本モレックス、Mini-Fit®製品ファミリーおよびKK®相互接続システムにおいて、 拡張性を大幅に向上した「CMEバージョン」を発表

Mini-Fit® CMEバージョン製品

Mini-Fit® CMEバージョン製品

2012年7月31日 – 世界トップクラスのコネクターメーカーである米モレックス社の日本法人・日本モレックス株式会社(本社:神奈川県大和市、社長:廣川克巳)は、小ピッチ、高電流および高密度用途向けコネクターとして世界中で広く採用されている同社のMini-Fit®製品ファミリーおよびKK®相互接続システムに、拡張機能を大幅に拡充した「CMEバージョン(カスタマイズ、モディフィケーション、エクステンション)」を新たにラインナップした。

Mini-Fit製品およびKK製品にそれぞれ新たに加わったCMEバージョンは、多電源、極数、形状およびサイズに多くのバリエーションを持ち、電線対電線、電線対基板、基板対基板の接続に最適な柔軟性を提供すると共に、ミッドレンジのパワー用アプリケーションにおけるブラインド嵌合用途に最適である。

KK® CMEバージョン製品

KK® CMEバージョン製品

モレックス、プロダクトマネージャーのコリー・シュローダーは「お客様ごとに異なる独自の仕様に対応するため、このたび当社のグローバルチームは、世界中でご好評頂いているMini-FitおよびKKパワー・コネクター製品に関し、より付加価値の高いCMEバージョンを開発しました。これらの製品は、アプリケーションの仕様に応じて、わずかな治具変更のみでスムーズかつ経済的にお客様独自の要件を満たすことができます。」とコメントしている。

Mini-Fit CMEの主な機能

  • 専用極性キーによって同じ極数を同じアプリケーションに使用可能
  • ハウジングとリセプタクルをカスタム成形可能
  • 厚いプリント回路基板に適した長いテール
  • ラッチレス、デュアルサイドラッチ、スライド&ロック機構
  • ファーストメイト・ラストブレイク嵌合方式
  • カスタムパネルマウント
  • カラーハウジング

Mini-Fit製品は1極あたり最大13.0Aのパワー用アプリケーションに適しており、単列または二列、2~24極、メッキおよび素材の選択が可能である。この他の主な特徴としては、動作温度-40~+105°C、1ピン毎に隣接ピンから完全絶縁されたヘッダーピン、ポジティブロック構造、低接圧、分極ハウジングおよびリセプタクルがあげられる。またMini-Fit製品には、ブラインド嵌合、コンプライアントピンインターフェースに対応したH2OシールドコネクターのMini-Fit Jr.™が含まれている。

KK CMEの主な機能

  • オフセットされたヘッダーエントリーホールにより、180°の極性を提供し、同一ハウジング内にて電力と信号のどちらも流すことが可能
  • キンクPCテールによりプリント回路基板との最適な半田接合
  • 厚いプリント回路基板に適した長いテール
  • 極性キーとペグによる確実なワンウェイ嵌合
  • インモールド成形されたボイドピンにより極性の追加が可能
  • ピンの長さをカスタマイズ可能
  • 錫もしくは金メッキ

KKヘッダーとリセプタクルは、2.50~5.08mmピッチで回路あたり最大電流13.0Aおよび最大シグナル電圧600Vに適合し、様々なアプリケーションにおける多様な設計構成に対応可能である。このKKシステムには、固定/分離ヘッダー、PCBリセプタクル、ハウジングおよびターミナルが取り揃えられている。

シュローダーは「現在世界中で数十億個のMini-FitおよびKK製品が使用され、安定した電源供給とパフォーマンスを提供しています。これらの製品は家電、自動車、医療機器からデータコミュニケーション、通信、ネットワーキングやビジネス機器に至るまで、非常に幅広い分野で採用されています。」と述べている。

Mini-Fit製品はUL認定、CSA認定およびTUVライセンスを取得しており、KK製品はUL認定およびCSA認定されている。またモレックスのコネクター構成部品は鉛フリーでRoHSに準拠している。

製品に関する詳しい情報は、以下の弊社ウエブサイトをご覧下さい。

Mini-Fit CMEバージョン: www.molex.com/link/minifit.html
KK CMEバージョン: www.molex.com/link/kk.html