日本モレックス、小型化、薄型化が進むスマートフォンやタブレットPCに向け 優れた電気安定性とカード保持性を発揮する 「micro-SIMカードソケット」2種を発表

左上:104118シリーズ /右下:503960シリーズ

左上:104118シリーズ /右下:503960シリーズ

2012年6月21日 – 世界トップクラスのコネクターメーカーである米モレックス社の日本法人・日本モレックス株式会社(本社:神奈川県大和市、社長:廣川克巳)は、スマートフォンやタブレットPC向けに、優れた電気安定性とカード保持性を持つプッシュ・プッシュ式「micro-SIMカードソケット」2種を発表した。

近年、携帯機器市場においては、2Gから3G、4G/LTEへと通信方式が移行すると共に、携帯端末のさらなる小型化が進展している。これに伴い、契約者情報を記録したSIMカードについても従来のMini-SIMカードから、さらに小さいmicro-SIMカードが主流となりつつある。この最新micro-SIMカードは、これまでのMini-SIMカードから52%も小型化されており、モレックスは早くからmicro-SIM対応製品を商品化してきたが、現在では多くのメーカーが追随し、その低背化が競われている。

このたびモレックスが発表した2種のmicro-SIMカードソケットは、端子数6極で高さ1.42mmの「503960シリーズ」と、同8極で高さ1.60mmの「104118シリーズ」であり、サイズは共に縦12.00mm x 横15.00mmと設置面積の省スペース化と低背化を実現している。両製品は優れた接触力、電気安定性とスムーズなカード抜差を特徴とするほか、複数箇所での半田付けによってプリント基板への確実な取り付けが可能である。またmicro-SIMカードの誤方向挿入を防止するカード極性機能を備えている。

micro-SIMカードソケットは用途上、より高い接触信頼性を求められている。モレックスの503960シリーズは、世界の主要携帯電話メーカーでの個別試験によって、0.3Nという最高レベルの接触力を実証した業界唯一の製品である。さらに本製品はカード挿入部を緩やかな形状に設計することで、スムーズなカード抜差を実現している。

また104118シリーズは、カード保持部の信頼性を向上させるため、ソケット内部に独自の検出スイッチを備えている。本製品の検出ターミナルは、カード自体ではなくカムのバネ力によってカードに加えられる外方向への力を減らす方式により、衝撃や振動にも安定したカード保持が可能である。加えて104118シリーズは、将来的な機能追加が可能なピンを備える8極設計を採用している。

モレックスのmicro-SIMカードソケットは、超薄型スマートフォンをはじめ、タブレットPC、GSM/UMTSモデム、PCカード、ワイヤレスLANカード、M2M(マシントゥマシン)システムなど多様な用途に最適である。

詳しい情報は、弊社ウエブサイトwww.molex.com/link/microsim.html をご覧下さい。