日本モレックス、車載型情報エンターテインメントシステムを実現する 高速データバス「HSAutoLink™相互接続システム」を発表

車載型情報エンターテインメントシステム用高速データバス「HSAutoLink™ 相互接続システム」

車載型情報エンターテインメントシステム用高速データバス「HSAutoLink™ 相互接続システム」

2011年10月17日 – 世界トップクラスのコネクターメーカーである米モレックス社の日本法人・日本モレックス(本社:神奈川県大和市、社長:廣川克巳)は、近年、自動車業界において需要が増加しているコネクテッドビークル(車車間通信、インフォテイメント、テレマティクス)分野のニーズに向けて、車載型情報エンターテインメントシステム用の高速データバス「HSAutoLink™ 相互接続システム」を発表した。

HSAutoLinkは、ユニバーサルシリアルバス(USB2.0)、低電圧シグナリング(LVDS)、IEEE 1394b(FireWire)、Flexray、eMOSTやイーサネット(AVB)といった、他の市場で普及しているインターフェース規格の技術を自動車、自動二輪、全地形対応車(ATV)、船舶、航空機、農業機械といった車載向けに統合した高速データバスコネクターおよび接続システムである。HSAutoLinkのコネクターとケーブルはインフォテイメント(情報と娯楽)、テレマティクスデバイス、衝突回避用カメラといった車両向けの情報およびエンターテインメントシステムに使用され、またUSB2.0などのインターフェースを介してMP3プレーヤー、フラッシュドライブ、カーナビといった情報端末との接続が可能となる。

車載型情報エンターテインメントシステムの概念図

モレックス、コンフォート&インフォテイメント部テクニカルマーケティングマネージャーのマイク・ガードナーは、「HSAutoLinkは、経済性に優れ民生品市場で広く利用されている5極シールドコネクター技術をもとに、自動車業界が求める機械的要件への適合を実現しました。この新しく堅牢なHSAutolinkシリーズコネクターおよびケーブルの採用により、多彩な情報コンテンツを車内で便利に楽しく利用することができます。もちろんコスト面も自動車メーカーの要望に沿うものです。」とコメントしている。

USB標準Aリセプタクルを利用したケーブルアセンブリーは車載用のシュラウドおよびラッチ構造を備えているため、搭乗者は通常の民生用インターフェースを利用でき、またメディアモジュールとの接続ではデジタル信号を従来のアナログ信号に変換することでMP3プレーヤー、フラッシュドライブ、SDカード、ポータブルナビゲーションシステムなどの機器使用を可能にしている。

HSAutoLink™の主な特徴

  • 最適化された遮蔽ケーブルにより、優れた信号性能と電磁場干渉(EMI)の低減を実現
  • 標準的な5極シールドコネクターコンポーネントを採用しているため、使い易く組み立てが容易
  • 自動車メーカーで予測される過酷な車内環境に耐える製品品質と、マーケットテスト済みであることを保証するUSCAR-30に準拠

同社ではHSAutoLink高速コネクターシリーズの開発に当たり、車載機器に関するあらゆる技術やインターフェース標準化の動向を検討すると共に、USCAR(北米自動車規格)および世界的大手OEMの要件に対応している。自動車業界の標準インターフェースであるUSCAR-30は、OEMシステム認証に必要なUSB2.0に対応している。

詳細情報は、弊社ウエブサイト、www.molex.com/product/hsautolink.html を参照。