クラリアント、オマーン国の革新的なグリーンアンモニアプロジェクトに最新のアンモニア合成触媒「AmoMax® 10 Plus」を供給

  • AmoMax 10 Plusが世界初の商業グリーンアンモニアプロジェクトの1つであるオマーン国のドゥクムプロジェクトに採用
  • AmoMax 10 Plusは高効率でグリーンアンモニアの収率を最大化
  • ACMEグリーンアンモニアプラントは太陽光および風力エネルギーを利用して、従来の平均的なアンモニアプラントと比べて年間27万トンのCO2排出を削減

独ミュンヘン、2022年2月16日 – 集中戦略を持った持続可能で革新的なスペシャリティケミカル会社であるクラリアント社は、化学産業における脱炭素化への取り組み支援を強化し、オマーン国ドゥクムにおける総額35億ドル規模のグリーンアンモニアおよびグリーン水素製造プロジェクトを支援することを明らかにしました。クラリアントは、オマーンドゥクム経済特区開発公社が建設中のACMEグリーンアンモニアプラントに向けて、同プラントのエンジニアリングを手掛ける米KBR社に次世代アンモニア合成触媒「AmoMax 10 Plus」を供給します。同プラントは、太陽光および風力エネルギーを利用して一日当たり300トンのアンモニアを製造する完全統合型のカーボンニュートラルな施設となる予定です。

クラリアント_オマーン国のグリーンアンモニアプロジェクトにアンモニア合成触媒を供給クラリアント触媒のシニアヴァイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるステファン・ホイザー(Stefan Heuser)は、「製造工程でCO2を排出しないグリーンアンモニアは、世界的なエネルギー転換において重要な役割を果たすものと確信しています。クラリアントの最新アンモニア合成触媒AmoMax 10 Plusは、より持続可能な未来への変革を促進する最先端の製品です。私たちはパートナーであるKBR社とともに、より持続可能で収益性の高いグリーンアンモニア製造において、新たな基準を打ち立てられることを楽しみにしています。」と話しています。

KBR社のアンモニア・合成ガス・肥料担当ヴァイスプレジデントであるグラハム・ホア(Graham Hoar)氏は、「私たちは、これまでクラリアントとのコラボレーションで成功を収めてきた実績から、クラリアントが当社の卓越したテクノロジーを最適な触媒でサポートし、ACME社のような先駆的企業が極めて高効率なグリーンアンモニア製造によって、エネルギー転換をリードするためにふさわしいパートナーであると考えています。」と話しています。

AmoMax 10 Plusは、ウスタイトベースのアンモニア合成触媒で特にグリーンアンモニア製造の要求に適した製品です。この最新触媒は、業界で豊富な実績を持つクラリアントのアンモニア合成触媒AmoMax 10をベースに最適化された助触媒と組み合わせることで、活性と安定性を大幅に高めるとともにスタートアップの時間短縮が図られています。AmoMax 10 Plusは、優れた活性によって転化率の向上と低運転圧力での稼働が可能となります。これにより、アンモニア生産量の増加およびエネルギー消費量の削減を実現します。

加えて、触媒の安定性向上および水や酸素など触媒の作用を損なう触媒毒に対する優れた耐性によって堅牢性と寿命が向上します。

これら特性の組み合わせによって、AmoMax 10 Plusは再生可能エネルギーの供給が不安定な条件下においても安定性と信頼性の高い性能を発揮します。こうした点から、グリーンアンモニアのメーカーは、最小の運転コストで最大の収率を期待できます。