日本モレックス、車載機器向け「Mini50コネクターシステム」に防水コネクターや金メッキ端子などを追加

2017年12月12日 – 世界トップクラスのコネクターメーカーである米モレックス社の日本法人・日本モレックス合同会社(本社:神奈川県大和市、社長:梶 純一)は、自動車用途に向けた小型電線対基板用Mini50コネクターシステムに、防水タイプの「Mini50防水コネクター」および3種の端子製品「TAK50端子」、「CTX50非防水金メッキ端子」、「CTX50防水端子」を追加し、ラインアップを拡充しました。これらの新製品によって自動車メーカーは、内装(非防水)と外装(防水)の両用途において、非常にコンパクトな車載相互接続システムを実現することができます。

車載機器向けMini50コネクターシステムを拡充モレックス、グループ製品マネージャーのJeremy Stoutは、「現在自動車業界では、インフォテイメントや安全性などの領域で車載電子機器が増え続けています。モレックスはこうした機能追加に向け、省スペース性に優れるMini50シリーズのラインアップを拡張しています。特に今回発表した防水タイプの製品は、そのコンパクトな形状から、多様化が進む自動車外装に対するさまざまな機能追加に理想的です。」とコメントしています。

Mini50防水コネクター

新しいMini50防水コネクターは、スルーホール配線に適した丸い形状と、事前組立て済みの独立セカンダリー・ロック(ISL:Independent Secondary Lock)を備えているため、部品点数を低減することができます。近年自動車メーカーでは車載電子製品の増大と設置スペースの制約に直面しており、比較的小型のコンポーネントに対するソリューションが求められています。オスターミナル幅が0.5mmのMini50コネクターシステムは、USCAR(米国自動車研究協議会)規格対応の0.64mmコネクターシステムと比べてパッケージサイズが約50%と省スペース化されており、こうした市場の要望に応える製品です。またワイヤーハーネスのメーカーにおいては、従来の0.64mm端子システムよりも細いワイヤーを利用可能になることで、全体的なハーネス重量を低減することができます。

TAK50端子

モレックスの新しいTAK50端子は、インフォテイメントや本体制御照明モジュールなどの用途に適した製品です。本端子は85°C~105°C温度定格のGMW3191(2012)仕様および105°C~130°CのLV214(2010)仕様による環境試験を実施済みで、0.13mm²~0.35mm²のケーブルに対応します。また本製品には、接続精度を高めるピン配列機構とスタブ防止機構が備えられています。TAK50端子は、強い振動環境下での相互接続が求められる自動車用途に適しています。

CTX50非防水金メッキ端子

このたびCTX50非防水メス端子に、低電流かつ安全で、嵌合サイクルの高い用途向けに金メッキ・オプションが追加されました。本端子は、腐食性環境での実装にも理想的な製品です。CTX50金メッキ端子は0.13mm²~0.35mm²のケーブル・サイズに対応し、0.64mmコネクターシステムと比べて、軽量化および省スペース化、高伝導性、低挿入力といったメリットを提供するとともに、酸化に対する耐性が向上しています。

CTX50防水端子

CTX50防水端子は、湿気の影響を受けやすい自動車の外装電子システムに向けて開発された製品で、オプションのバック・シェル無でIP68、バック・シェル付ではIP69にそれぞれ準拠します。この新しい端子は錫メッキまたは銀メッキのいずれかで提供され、0.95~1.4mm²のケーブルに対応します。ケーブル極性は端子形状によって区別されるため防水性能を維持でき、また検査用と嵌合用のピンホールが明確に区別されているため、誤挿入のリスクを最小化します。

モレックスのMini50コネクターシステムに関する詳細は、弊社ウエブサイト http://www.japanese.molex.com/cm/mini50.html をご覧下さい。