自社だけでの対応に限界

「どの国で、どんなPRをすべきか分からない」――初めて海外広報に取り組む広報担当者の多くが、こうした悩みを抱えています。言語だけでなく、ビジネス文化や報道慣習も国ごとに異なる中で、現地に信頼できるPRパートナーを持つことは不可欠です。しかし、自社だけでそのようなネットワークを築くのは時間も労力もかかり現実的ではありません。

海外市場をターゲットにした広報活動を始めようとした際、多くの企業がまず直面するのが「どこから始めればいいのか分からない」という問題です。海外には文化、商習慣、言語の違いがあるだけでなく、メディアとの関係構築や適切な情報発信の方法も日本とは異なる部分があります。現地の事情に精通したパートナーの不在は、海外展開の大きな足かせになりかねません。また、地域ごとに最適な広報戦略を立てるには、単一の窓口でカバーできる体制が求められますが、それを日本国内だけで完結させるのは困難です。信頼できる現地パートナーとの連携体制が構築できず、広報活動の海外展開を断念する企業も少なくありません。