SONGWON Industrial Group、2020年度の堅調な業績を発表

  • 2020年度の総売上高:8,077億6,800万KRW
  • 2020年度の純利益:283億6,500万KRW
  • 2020年度の売上総利益率:20.3%を維持

ウルサン・韓国 – 2021年3月3日 – SONGWON Industrial Group(www.songwon.com)は本日、2020年度の決算を発表しました。2020年第4四半期、売上が持ち直し、前年同期比で3.4%増の2,038億4,300万KRW(2020年12月31日)で着地し、年度を締めくくりました。2020年度連結総売上は前年度(8,143億4,000万KRW)をわずかに下回る0.8%減で8,077億6,800万KRWとなりました。

2020年12月に実施された年次減損テストの結果明らかとなった-68億8,900万KRWの減損損失はその他の経常費用として連結包括利益計算書に計上されました。また、純利益は283億6,500万KRW(2019年度:350億800万KRW)となりました。親会社であるSongwon Industrial Co., Ltd.において2019年から2020年にかけて実施された2015年~2017年を対象とした韓国国税庁による税務監査の結果が純利益のマイナス要因となりました。最終課税通知書に基づき法人所得税費用として親会社によって計上された金額は-105億KRWで、この金額は課税取引に係り算入できる繰延税金引当金の戻入益により一部相殺されました。結果、影響額は-46億KRWとなりました。Songwon Industrial Co., Ltd.は、不測の事態に備える万全の計画に則り、税額の査定に対し不服申し立ての手続きを開始しました。また、韓国とスイス間の相互協議も開始しました。

単位は百万 KRW 4 四半期 12 月までの累計
2020 2019 % 2020 2019 %
売上 203,843 197,068 3.4% 807,768 814,340 -0.8%
売上総利益 40,041 33,900 18.1% 163,973 166,473 -1.5%
売上総利益率 19.6% 17.2%   20.3% 20.4%  
営業利益 17,955 8,217 118.5% 68,010 59,292 14.7%
EBITDA 26,802 16,711 60.4% 102,851 95,293 7.9%
EBITDA (%) 13.1% 8.5%   12.7% 11.7%  
EBIT 11,536 7,739 49.1% 61,825 58,756 5.2%
EBIT (%) 5.7% 3.9%   7.7% 7.2%  
当期純利益 3,015 6,103 -50.6% 28,365 35,008 -19.0%

SONGWONは、順調に2020年度のスタートを切り、新型コロナウイルス感染症の発生後の先行き不透明な状況と予定されている製品の供給停止の可能性への懸念、さらにはそれに伴う在庫の積み直しにより、第1四半期には安定した成長と増収を達成しました。2020年第1四半期の売上は増加し、前年同期比でインダストリアルケミカルズ部門は10.7%増、パフォーマンスケミカルズ部門は10.1%増の売上を記録しました。感染が急速に拡大してからは、多くの業界にマイナスの影響が及びました。SONGWONも例外ではなく、2020年第2四半期および下半期には需要が落ち込みに見舞われました。しかしながら、第4四半期には持ち直し傾向が見られました。

不安定な世界情勢の煽りを受け、インダストリアルケミカルズ部門は前年比で3.3%減の減収となりました。原料価格の低下に起因する価格計算式による値下げが同部門にマイナスに影響したものの、生産、供給、ロジスティクス能力が不足する可能性に対し顧客が緩和策を取ったことにより販売量が増加したため、値下げによるマイナスが一部相殺される結果となりました。総じて、インダストリアルケミカルズ部門は市場シェアを維持し、2020年第4四半期にはほぼすべての地域、特にアジア圏において需要が持ち直したことを受け、一部の製品ラインの市場シェアを拡大することができました。

2020年第1四半期、感染症の拡大に伴い、一部の業界や市場にマイナスの影響が及んだものの、パフォーマンスケミカルズ部門の事業全体で景気が回復したことが追い風となり、2020年度同部門の収益は堅調に推移しました。2020年12月には例外はあったものの特に自動車市場において需要が回復したことが、同部門の業績にプラスに働きました。

これを受け、SONGWONは需要の急増に対応し、パフォーマンスケミカルズ部門が新たな商機から利益を創出することを可能にするため、生産能力を増加しました。しかしながら、2月に継続計画を実施したにも関わらず、2020年第4四半期に再びロックダウンが発令されたことにより、顧客が再び供給停止について懸念を募らせ、短いリードタイムの予期せぬ需要の急増に見舞われる事態となりました。結果、SONGWONは一部の製品の注文すべてには対応できませんでした。

新型コロナウイルス感染症は依然として拡大しており、新たな変異種への不安も高まっています。またそれに伴い需要を大きく左右する可能性のある厳しい規制が政府によって敷かれている今、今後数ヶ月の見通しを正確に予測することは不可能な状況だと言えます。2020年度の安定した業績を踏まえ、SONGWONは短期的な見通しとして2020年の年度末に見られた傾向が2021年も続き、特にアジア圏の顧客からの需要が安定して推移すると考えています。2021年のスタートを切ったSONGWONは引き続き警戒を緩めることなく、顧客の需要と安全在庫の要件を満たすため、工場の稼働率を上げ生産を続けつつ、状況の進展を注意深く見守って参ります。

2020 年度のレポートは、以下のリンクよりダウンロードいただけます。
www.songwon.com/investors/reports-publications