ソルベイは、アモデル®シュープリームPPAおよびバイオスPPAの新製品を発表、e-モビリティ用途における持続可能なイノベーションを支援

  • 新製品のPPAは、高電圧e-モータ、インバータ用バスバー、ならびに要求の厳しいパワーエレクトロニクス部品に最適

ジョージア州アルファレッタ、2021年11月29日 – ソルベイは、性能と持続可能性に対する要求の厳しいe-モビリティ用途を対象に、先進的な電気・電子機器アプリケーションに向けた新世代のアモデル®ポリフタルアミド(PPA)製品を発表しました。今回発表した製品は、アモデル®シュープリーム(Amodel®Supreme)シリーズの「AE 9933」と「AE 9950」、およびアモデル®バイオス(Amodel®Bios)シリーズの「HFFR R1-133」、「HFFR R1-145」と「AE R1-133」であり、ソルベイでは自動車業界に対する高機能PPA製品の提供を加速させています。

e-モビリティ向けアモデル・シュープリームPPAおよびバイオスPPAの新製品を発表シュープリームシリーズのアモデル®AE-9933とAE-9950は800ボルト以上で動作するe-モータおよびインバータ用バスバーでの使用に最適です。本製品は、クラス最高の耐トラッキング指数(CTI)と、-40°Cから+150°Cの温度環境における優れた耐熱衝撃性を兼ね備えています。新しいシュープリームシリーズは、従来のPPAと比べ、150°Cを超えるピーク温度に一時的にさらされた後でも、CTIを長期間維持することができます。

バイオスシリーズの新製品であるアモデル®HFFR R1-133とHFFR R1-145は、ノンハロゲン系難燃性グレードであり、e-モータ、パワーエレクトロニクス、ギアボックスを組み合わせて一体型の電気駆動システムに統合するという業界トレンドに対応します。また、新しいバイオスシリーズは600ボルト超のCTI、120°C超の耐熱性、および優れた寸法安定性を発揮することから、小型化された部品を用いた非常にコンパクトなシステムの設計が可能です。本製品は、ハロゲン系の難燃剤を使用せずにUL94 V0規格の難燃性を実現します。ノンハロゲンによって、制御不能な温度上昇が発生した場合における安全性への配慮に加え、電子機器の腐食リスクを最小限に抑えることができます。

これら加え、アモデル®バイオスシリーズには、表面実装型データコネクタ用に特別開発されたAE R1-133がラインアップしており、リフローはんだ付けで発生する膨れ(ブリスター)を回避できるため、回路部品等に最適なPPAです。本製品は、標準的なPPAに比べ、耐衝撃性とウエルド強度が高いことから薄肉のコネクターを設計でき、プリント基板上の設置面積を最大50%削減し、他の電子デバイスのスペースを確保することができます。

ソルベイスペシャルティポリマーズのトランスポーテーション分野のマーケティング部門責任者Brian Balenoは、「アモデル®シュープリームとバイオスは、e-モータ、パワーエレクトロニクス、e-ウォーターポンプなどの電動駆動システムに携わる設計者から高い関心を集めています。アモデル®ポリマーファミリーに新たに加わった製品は、こうしたシステムにおけるe-モビリティ部品の熱的および電気的性能の向上によって付加価値を生み出すだけでなく、メーカーの持続可能性における野心的な目標の達成に応えるため、より広く検討され始めています。」と話しています。

アモデル®シュープリームは、現在、市場で最高の熱的および電気的性能を持つPPAであると認められており、アモデル®バイオスは、一部バイオ由来成分である長鎖分子構造を含むPPAであり、現行のバイオ由来の長鎖PPAと比べ、最も高いガラス転移温度(Tg)、および最も低い地球温暖化係数(GWP)を実現しています。

ソルベイは、持続可能性に向けた同社の取り組みである”One Planet”の一環として、アモデル® PPAのCO2排出量を2013年から30%削減しております。また、米ジョージア州オーガスタにあるPPAのグローバル製造工場では100%再生可能エネルギーを使用して製造を行っております。

アモデル®はソルベイの登商標です。

 

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Enabling sustainable innovation in e-mobility