ソルベイのキータスパイア® PEEKがワクチン製造に用いられるコリオリ式流量計に採用

Malema Sensors® 社が、計測精度およびクリーンさを最適化するために必要な卓越した物理特性を備えるキータスパイア®を単回使用コリオリ式流量計に採用

 ジョージア州アルファレッタ、2021年10月20日 – ソルベイは、Malema Sensors®社が、ワクチン製造用の単回使用コリオリ式流量計SumoFlo®に、同社のメディカルグレードPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、キータスパイア® を採用したことを明らかにしました。

キータスパイアPEEKがワクチン製造に用いられるコリオリ式流量計に採用Malema Sensors® 社では、複数の他社製PEEK樹脂を評価した結果、継続的な振動環境下においてもセンサー精度および樹脂特性の維持を可能とする非常に高いヤング率等、卓越した物理特性を有するソルベイ社製高機能樹脂を選択しました。ソルベイのキータスパイア® PEEK樹脂は、USP Class VI要件を満たしており、ガンマ線滅菌が可能な上、溶出物や浸出物が非常に少ないことから高い清浄度を確保します。

ソルベイのキータスパイア® を用いて製造されたガンマ線滅菌可能な流量計は、バイオ医薬品メーカーによるCOVID-19ワクチンの大量生産のスピードアップに寄与しています。Malema Sensors® 社は、接液部分をオール樹脂化したコリオリ式流量計を提供する世界で唯一のメーカーであり、米国政府による新型コロナウイルスワクチンの開発プロジェクト・OWS(オペレーション・ワープ・スピード)下で使用が認められたプロセスシステムを大手メーカーに供給しました。

ソルベイスペシャルティポリマーズでヘルスケア・グローバルマーケティングマネージャーを務めるAnna Maria Bertasaは、「従来のステンレス鋼を用いたバイオ医薬製造設備から単回使用部品への移行は、ヘルスケア産業において高機能熱可塑性樹脂の重要性が増していることを示しています。ソルベイのキータスパイア® PEEK樹脂は、Malema Sensors® 社のコリオリ式流量計に求められていた厳格な要件を満たし、競合他社との差別化を図るとともに、ワクチンの製造拡大に関する喫緊の対応といった産業界での取組みを支援しています。」と話しています。

Malema Sensors® 社では、ライフサイエンス業界で唯一のPEEK樹脂製単回使用の接液流路部を有するコリオリ式流量計SumoFlo® の製造材料として、成形メーカーや押出メーカーにキータスパイア® PEEK樹脂を材料指定および供給しています。SumoFlo® は、最も正確で再現性の高い単回使用の流量計であり、タンジェンシャルフローろ過、デプスろ過、クロマトグラフィーなどのバイオ医薬品の製造における重要プロセスに利用されます。

Malema Sensors® 社のDan Malani会長は、「単回使用方式は、COVID-19パンデミック時に実証された通り、汚染を回避し、処理能力および生産量を拡大することで医薬品製造に大きな変革をもたらしました。当社の単回使用コリオリ式流量計は、質量流量や体積流量、温度や密度の測定に用いられ、精度の高さを評価されています。好評いただいている主な理由は、ソルベイの材料を使用していることにあります。ソルベイには、業界唯一のPEEK樹脂を用いたコリオリ式流量計を開発するという4年間の取り組みの初日から協力していただきました。」とコメントしています。


Malema Sensors® について
Malemaはライフサイエンス、半導体およびその他産業用の高精度流量測定および制御ソリューションに関する世界大手メーカーです。MalemaはISO 9001認証を受けており、米国、シンガポール、インド、韓国および日本に、直接製造、カスタマー・サービスおよび研究用施設を展開しています。詳細はwww.malema.comをご覧ください。