ソルベイのXencor™ LFTのターゲットは医療機器部品構造体

2020217日、カリフォルニア州アナハイム ソルベイは、医療機器部品構造体に向けて、非常に優れた構造特性と寸法安定性を提供するXencor™ LFTをMD&M West 2020で展示紹介しました。ソルベイのXencor™ LFTコンパウンドは、構造用途に適した高い強度と優れた耐衝撃性能を提供します。このガラス長繊維強化熱可塑性樹脂(LFT)は、医療用部品構造体に使用されてきた金属や従来の短繊維強化熱可塑性樹脂に取って代わるもので、医療機器設計者および同メーカーに新たな展開を提供します。その典型的な用途は筐体、ギアシステムなど、高度な機械特性と耐荷重性能が求められる部品です。

医療機器部品構造体に向けたXencor LFTをMD&M WEST 2020で展示紹介ソルベイはその引抜成形により連続して高度に配向したガラス繊維強化Xencor™ LFTコンパウンドを製造しています。このコンパウンドは高温条件下における機械特性の保持性能に優れ、また非常に低いクリープ、優れた耐疲労性を付与し、美しい表面仕上げを可能にしてくれます。Xencor™ LFTコンパウンド製品は、ポリマーの種類とグレードによって長繊維強化材が30%から60%含まれています。

Xencor™ LFTコンパウンドの使用が金属に勝る点は、より軽量になり、設計の自由度が高まり、優れた耐薬品性が得られ、生産が効率化されることです。こうしたメリットは、最近Stavjelo社が初の完全樹脂製E バイクを開発したことで実証されています。この開発に必要とされた技術的要件は、医療機器にも応用可能なものです。

「金属から樹脂への置き換えに適した弊社の医療機器用製品は、既に豊富でバラエティーに富んだものですが、Xencor™ LFTコンパウンドはそれをさらに増強するものです」と、ソルベイスペシャルティポリマーズ社グローバルビジネス・ユニットのグローバルビジネス担当部長、Jeff Hrivnak氏は述べています。「弊社製品群がどれもそうであるように、Xencor™ LFT製品は医療機器分野でよく使われる強い消毒剤への耐薬性を有し、高速射出成形による製造が可能なため、製造コストの削減ができます。」

Xencor™ LFT製品群はソルベイの半結晶性樹脂材料グレードで構成されています:ライトン®ポリフェニレンスルファイド(PPS)、アモデル®ポリフタルアミド(PPA)及びIxef®ポリアリールアミド(PARA)。

™ Xencor はソルベイ社の商標です。
® ライトン、アモデル、Ixef はソルベイ社の登録商標です。