ソルベイスペシャルティポリマーズ、付加製造技術を新たなレベルに導く3Dプリント部品の製造に向けた特殊ポリマーフィラメントを発表

ジョージア州アルファレッタ、2018年5月8日 – ソルベイは、新たな製造技術として世界各国で注目されている付加製造技術(AM:Additive Manufacturing)に向けた3種類の特殊ポリマーフィラメントの販売を開始しました。ソルベイの特殊ポリマーフィラメントは、付加製造技術を新たなレベルに導き、3Dプリント部品に画期的な機能をもたらします。ソルベイでは、2018年4月24から26日にかけて米テキサス州で開催されたRAPID + TCT 2018展に出展し、同製品群を展示紹介しました。

3Dプリント部品向け特殊ポリマーフィラメントを発表ソルベイは、高機能のキータスパイア® PEEK樹脂とレーデル® PPSU樹脂をベースにした、3種類のフィラメントを発表しました。ソルベイはこれらの製品を端緒にして、ハイエンドのAM用途向けに設計された、特殊ポリマーフィラメントとパウダーのポートフォリオ拡大を計画しています。

3種類のフィラメントのうち2つには、10%の炭素繊維で強化された非強化PEEK製品である、ソルベイの高機能キータスパイア® ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂が利用されています。どちらのPEEKフィラメントもプリント層が高レベルで融合されるよう設計されているため、z軸を含め、高い部品密度と比類ない部品強度が得られます。

3つ目の新しいフィラメントは、ソルベイのレーデル® ポリフェニルサルホン(PPSU)をベースにしています。この高機能PPSU材料でも高レベルでのプリント層の融合が可能であり、3Dプリント部品の透明性、引張り伸び率、強度を高めます。

ソルベイではさらに、航空機関連およびヘルスケア分野でのAM用途を対象とした、NovaSpire ポリエーテルケトンケトン(PEKK)樹脂をベースにしたAM対応のパウダーを開発中です。

「ソルベイの新しいAMフィラメントは、ハイエンドの3Dプリントの実現に必要な、付加製造技術と特殊ポリマー技術が高度に収斂されたものです。」と、ソルベイのSpecialty Polymers global business unit for additive manufacturingでbusiness managerを務めるChristophe Schramm氏は述べています。「ソルベイは今回発表した製品により、3Dプリント技術向けの高度なAM対応樹脂ソリューションのグローバルサプライヤーとして、戦略的基盤を確固たるものにしたと考えます。また、プリント、加工、設計分野の革新的な企業と連携して、ソルベイの特殊ポリマーポートフォリオをベースにした新たな材料ソリューションの開発に取り組んでいます。」

AM産業向けe-コマースプラットフォーム

AM産業に向けたソルベイの戦略的かつ先行的なアプローチは、さらに新たなe-コマースプラットフォーム、www.solvayamshop.comの実現にもつながりました。このプラットフォームは、急速に増大したAM技術のユーザーに、優れたカスタマーエクスペリエンスを提供する目的で設計されています。ユーザーは価格が明示された、ソルベイの高度なAM材料ソリューションをタイムリーに直接購入できます。このサイトは、一連のシミュレーション、試験、および試作サービスを利用できる、拡大するソルベイのパートナーネットワークとオープンなエコシステムアプローチを活用した、ポータルとしても機能します。

詳細についてはwww.solvayam.comをご覧ください。

® キータスパイア、レーデルはソルベイの登録商標です
™ NovaSpireはソルベイの商標です