ソルベイのIxef® PARAは、優れた熱安定性と寸法安定性、表面平滑性を示すことにより、FTE automotive Groupのクラッチアクチュエータの静音性を実現

ミシガン州ノバイ、2017614 特殊ポリマーの世界的サプライヤーであるソルベイは、本日、ドライブトレインおよびブレーキシステムの開発で業界をリードするFTE automotive Groupが、Ixef® 1027ポリアリールアミド(PARA)を使用した新しいクラッチアクチュエータシステムの開発を行ったと発表しました。Ixef® 1027 PARAは、高温状態下で車内での騒音の原因となっていたガラス充填ポリアミド(PA)6/6製のアクチュエータに代わるものであり、熱線膨張率の低下と寸法安定性の向上を示すことにより、新しいアクチュエータの設計に採用されました。現在、米国で販売されている主要な大型ディーゼルトラックに搭載されています。

ソルベイのIxef® PARAは、優れた熱安定性と寸法安定性、表面平滑性を示すことにより、FTE automotive Groupのクラッチアクチュエータの静音性を実現FTEとその顧客は、今までにも新世代のマニュアルトランスミッションのトラックを開発する度に、車内での騒音の低減を実現してきました。しかし皮肉なことに、今まで比較的静かであった部分の音が、目立つようになってきていました。最近では、クラッチペダル、あるいはクラッチペダルによって作動する油圧アクチュエータシステムの騒音を低減し、改善することが開発目標になっていました。アクチュエータには、ペダルに連結されたピストンと、トラックのドライブトレインに連動するスレーブシリンダーで構成されたマスターシリンダーがあります。クラッチペダルを踏むと、ブレーキ液がマスターシリンダーからスレーブシリンダーに押し出され、続いてトランスミッションがエンジンから解放されます。

ソルベイとFTEは20年を超える協力関係に基づき、非常に高い強度と剛性、優れた耐クリープ性を兼ね備えた50%ガラス繊維強化の熱安定化コンパウンドIxef® 1027 PARAを協力して評価し採用しました。この製品は、流動性が高く、金型への充填が容易であるため、成形されたクラッチシリンダーのボア内面において樹脂分の多い層が形成されることにより、表面を非常に滑らかに仕上げることができます。従来のナイロンの直鎖構造とは異なり、PARAの分子構造は芳香族環を持つため、吸水率が大幅に低下し、クラッチシリンダーの寸法安定性が向上しました。

® Ixefはソルベイの登録商標です。