SABIC、LNPテクニカルサミットを日本で開催

日本・東京 – 2019年7月23日 – SABICは、LNP™製品ラインに関するテクニカルサミットを日本で開催する。LNP™製品ラインはエンジニアリング熱可塑性樹脂の主要ブランドであり、事業開始70周年を機に世界各国でテクニカルサミットを開催している。SABICは7月23日に東京・浜松町の世界貿易センターにおいて、国内のODMやOEMメーカー、モールダーや金型メーカーのエンジニアおよび設計者を招き、日本市場にフォーカスしたプレゼンテーションのほか、アプリケーションサンプルの展示紹介や同社スペシャリストとのミーティングを実施する。

SABICでLNPのグローバルビジネスディレクターを務めるJoshua Chiaw(ジョシュア・チァオ)は「LNP製品ラインは1948年に最初の製品が発表されましたが、その後も私たちは、パートナーの皆様が新たなトレンドに適応できるよう継続して革新的なソリューションを提供しています。」と話しており、加えて「私たちはお客様と協力し、さまざまな市場における技術的課題に取り組んでいます。日本にはエレクトロニクス、自動車、ヘルスケアをはじめとした重要分野の最先端技術に取り組む多くのお客様がいらっしゃいます。何十年もの間、日本はイノベーションを生み出してきており、私たちはこうした市場の動きに携わっていることを誇りに思います。」と述べている。

また「SABICは、日本国内に生産工場と技術、販売、マーケティングの専門家チームを保有しています。東京で開催されるテクニカルサミットは、お客様との距離をより一層縮めると共に、高性能コンパウンド樹脂の開発と革新に関する最新情報を直接お知らせする重要な機会となるでしょう。」とコメントしている。

こうした技術革新の1つがLNP™ ELCRIN™ iQであり、プラスチック廃棄物を削減しリサイクル型経済をサポートするために開発された製品である。5月に発表されたLNP™ ELCRIN™ iQ製品の最初のシリーズは、ポリブチレンテレフタレート(PBT)コンパウンド樹脂のポートフォリオであり、ケミカルアップサイクルされた使用済みポリエチレンテレフタレート(rPET)を主成分としている。

またチァオは「私たちはLNP™ ELCRIN™ iQ製品によって、オリジナルよりも高い価値を備えた素材を生み出しています。これらの新しいコンパウンドは、耐久性や長寿命が求められる用途に使用可能な優れた特性を発揮します。さらに標準のPBT樹脂と比べ、工場での原材料入手から製品出荷までの環境フットプリント低減にも寄与します。またSABICはLNP™ ELCRIN™ iQについて、ガラス強化およびミネラル強化グレード、非ハロゲン難燃性や耐UV性の配合などをはじめとする、さまざまな製品バリエーションを提供しています。」と述べている。

SABICは、昨年末から中国、マレーシアおよびシンガポールでテクニカルサミットを開催しており、欧州および米国でのイベントも始まっている。またインド(9月)と韓国(10月)でのテクニカルサミットも予定されている。

SABICでスペシャリティーズAPCカスタマーフルフィルメント担当ディレクタを務めるMartin Tam(マーチン・タム)は、「これらのテクニカルサミットにおいて意思決定者の皆様は、私たちが何を開発しているのか、そして彼らのプロジェクトに対してどのように協力できるのかに関して、最新情報を入手したいと強く望んでいることを私たちは十分に理解しています。既に私たちは、加工メーカー、エンドユーザー、デザインハウスなど何百人もの方々と会ってきました。私たちは、Industry 4.0、5G通信、IoT(モノのインターネット)や環境問題など、お客様が直面している課題の解決に役立つソリューションを提供することで、非常に高い評価をいただいております。」と述べている。