REC社、臨時株主総会を開催 株主がノルウェーELKEMグループへの事業売却を支持

rec独ミュンヘン 2015年1月19日 – REC社(欧州最大手の太陽電池パネル製造・販売企業)は2015年1月15日に臨時株主総会を開催、REC株主の同意により、欧州最大の太陽電池パネル事業をノルウェーELKEM(エルケム)グループに売却し、同グループと合併することが承認されました。なお本取引の完了は2015年3月初旬を予定しています。

今回の取引に関しブルースター・エルケム・インベストメントは、現金購入価格4,340百万NOK(ノルウェークローネ)でRECソーラー・ホールディングスASおよびRECソーラーの全資産と負債を取得します。ノルウェーのエルケム・グループは、2011年からChemChina(中国化工集団公司)とBlackstone(ブラックストーン)の合弁会社であるChina National Bluestar(中国藍星集団公司、ブルースター)によって所有されています。

RECのCEOであるマーチン・クーパーは、「株主の皆様が取締役会の提案を受け入れて、この取引に賛成票を投じたことを嬉しく思います。私たちは、エルケム・グループと力を合わせることによって優位性の強化と新たなビジネスチャンスをもたらし、RECのさらなる発展に向けた強力なプラットフォームを構築できると考えています。」

エルケムはRECの既存組織を発展させると共に、太陽電池業界における世界的なリーディングブランドとしてのさらなる成長に投資する方針です。また両社は、厳格な認証基準を上回る品質およびRECの保証体制を維持し続けるため、REC太陽電池パネルの高い品質を堅持します。業界をリードするRECの製品品質は、完全に自動化されたシンガポールの一貫生産工場によって今後も保たれます。そしてRECは、顧客の皆様の期待に沿えるよう今後も「これまで通りのビジネス」を継続します。

この取引によって、RECは新たなビジネスチャンスの獲得を期待しています。エルケム・グループがシリコン製品のリーディングサプライヤであることから、RECはバリューチェーンにおける新たなシナジー効果を得ることができます。さらに、資金調達、研究開発、新技術、生産能力、中国をはじめとする新たなアジア市場への進出などの要因によって、これまでにRECが築いてきた戦略的および財務的に優位な市場ポジションは一層強化されることになります。エルケムのCEOであるヘルゲ・オーセンは、「エルケム・グループとRECは強力なビジネス関係を構築しており、両社はノルウェーの企業文化や遺産を保有しているように、ビジネス戦略でも一致しています。エルケム・グループは、太陽電池業界でのプレゼンス拡大に向けた戦略的なゴールを定めています。私たちは太陽電池業界におけるリーディングカンパニーとしての地位確立を目指します。」とコメントしています。

エルケムは環境に配慮した材料生産に寄与する世界的なリーディングカンパニーで、主な製品はシリコン、ソーラーグレードシリコン、ファンドリーアロイ、炭素製品およびマイクロシリカです。エルケムは欧州、北南米、アフリカとアジアに14の生産施設を保有するほか、重要市場をカバーする広範なセールスオフィスおよび代理店のネットワークを構築しています。エルケム・グループはノルウェー・オスロに本社を置き、約2,100人を雇用しています。ヘルゲ・オーセンは、2009年からエルケムASのCEOおよび取締役会のメンバーを務めています。エルケム・グループの2013年度営業収益は79億NOKでした。