名古屋のプラスチック展に最新鋭のハイブリッド式成形機2機種を出展

2018年10月16日 – 日精樹脂工業㈱(社長・依田穂積、本社・長野県埴科郡坂城町)は、10月31日から11月2日まで、名古屋市のポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で開催される「2018名古屋プラスチック工業展」において、最新鋭のハイブリッド式射出成形機2機種(横型、竪型の各1台)による実演と成形関連商品の展示を行います。

今回、「Injection for Innovation 継承から革新へ」をメインテーマに、創業より培ってきた高い技術力と、成形現場から生まれる新たな発想を融合し、お客様が抱える成形加工における煩わしさの低減や付加価値の高いモノづくりに向けた多彩な技術提案を行います。 

出展機の概要

1.ハイブリッド式射出成形機「FNX2204‐50A」(参考出展)

当社製品ラインナップのうち、電気式射出成形機と並ぶ2本柱の一つ、ハイブリッド式射出成形機の次期ラインナップ「FNX‐IVシリーズ」から型締力2,110kN(220トン)タイプを出展します。

会場では、「次世代ハイブリッド式による低圧成形(N-SAPLI)と成形現場のIoT化」をテーマに、コンテナ1個取りを成形実演します。

ハイブリッド式成形機の特長は、ハイブリッドポンプシステム「Xポンプ」の搭載により、油圧式の良さ(直圧型締の耐久性、メンテナンスフリー、長寿命、低コスト)と電気式の良さ(省エネ、高速射出、高応答性、高再現性)を併せ持っている点で、精密・薄肉成形から肉厚成形まで幅広い成形領域をカバーする、トータルバランスに優れた成形機です。

さらに、FNX‐IVシリーズの特長は、

  1. 外乱に左右されることなく均一な型締力を金型に伝達できる直圧式型締機構に加え、新シリーズでは可動盤スライド部にリニアガイドを標準装備しており、型締直進精度がさらに向上。バリなどの成形不良を防止する他、金型や型締機構の長寿命化に寄与します。
  2. 機械全長は業界最小クラスを維持しつつ、業界トップクラスのワイドデーライトを実現。オプション仕様として、デーライトを最大100mm延長可能としており、近年複合一体化ニーズや製品形状の複雑化によって大型化している金型やホットランナ金型、長尺成形品の金型にもフレキシブルに対応します。
  3. IoT時代に対応する次期最上位コントローラ「TACT 5」を搭載。工場のIoT化を実現する通信規格や周辺機器との接続規格に対応しており、成形機を軸としてあらゆるネットワーク機器から情報を収集、分析を行うことで、より高度な品質管理・生産管理、設備機器の故障診断など成形工場のスマート化を実現します。

FNX220Ⅳ-50AFNX220IV‐50A

 

2.新型ハイブリッド式竪型射出成形機「TWX220RIII25V」(参考出展)

自動車や電子部品など幅広い分野におけるインサート成形向けで業界トップクラスの販売実績を誇る竪型成形機のハイブリッド式「TNXシリーズ」をベースにした後継機種で、低床タイプの「TWXシリーズ」の型締力2,110kN(220トン)タイプを参考出展します。

会場では、「新型竪型成形機とコストパフォーマンスに優れたインサート成形システム」をテーマに、双腕ロボットを利用して人間の作業環境と共存できるインサート・製品取出しの手法として、シュラウド(自動車用冷却ファンカバー)1個取りのインサート成形を実演します。

TWXシリーズの特長

  1. 業界トップクラスの低床化を実現し、作業性を向上。
    金型取り付け面高さを従来機に比べ約30%低くし、作業性を向上させている他、機械全体の高さも約10%低くしました。
  2. 作動油量を従来機よりも52%削減し、半減しました。
  3. 金型取付面の3ステージ化に対応したベッド構造とすることで、作業性の向上と自動機設置スペースを確保。また、予め3ステージ仕様時の製品突出し用サーボモータを取付可能な設計としています。
  4. 複雑化・大型化する金型への対応として、型開閉ストロークおよび最大型開距離を100mm延長しました。

 

3.NISSEI 4.0「工場の見える化」

当社は、IoT時代への対応として、「工場の見える化」を推進するNISSEI 4.0を提唱しています。

会場では、FNX220IV‐50Aに搭載した次期コントローラ「TACT5」で可能となる機能として、成形機を軸に金型・材料・周辺機器・工場環境などの生産設備をネットワーク化し、それらのビッグデータを収集するシステム「N-Constellation」を構築することで、成形条件の最適化や成形不良対策、消耗部品の寿命予測、設備機器の故障診断など、「スマート成形工場」の実現に向けた取り組みをご紹介します。

また会場では、「工場の見える化」技術の一端として、成形機とサーバをLAN接続することで、成形機の品質・生産情報の群管理が行える品質・生産管理システム「PQ Managerを展示実演します。

主な特長は、

  1. ウェブアプリ化により、クライアントのインストールが不要
  2. 各種タブレット端末に対応
  3. 1サーバあたりの接続台数は最大100台(当社機の他、他社機の接続も可)
  4. 射出波形の解析機能強化
  5. データバックアップなどの作業性改善

会場では、出展機2台に接続し、稼動状態監視、モニタデータ・波形データの収集など群管理の実演を行います。

当社の展示ブースは、G-4。