米国に射出成形機組立ての生産子会社を設立

日精樹脂工業㈱(社長・依田穂積、本社・長野県埴科郡坂城町)は、11月22日開催の取締役会において、米国における射出成形機の製造を目的とした100%出資の生産子会社の設立ならびに新工場を建設することを決議いたしました。

今回の米国工場建設は、当社のグローバルな生産・販売体制構築の一環で、北米地域の旺盛な需要に対して最適地生産を進めることを目的としており、テキサス州サンアントニオ市にあるブルックスシティーベース工業団地内に新工場を建設します。

同工業団地を選定した理由は、①テキサス州が南北米大陸の中心に位置し、自動車産業が集積する中西部に近く、市内にも自動車産業の新たな立地が増加傾向にあること、また、同産業の発展が著しいメキシコにも至便な地域であること。②テキサス州は、法人所得税・個人所得税が非課税であり、税制面で優位性があること。③サンアントニオ市は自然災害などが比較的少ない場所であること、などです。

工場建設は、来月12月に着工し、2017年11月の竣工を予定しており、生産開始は2018年2月になる見込みです。

生産機種は、当面ハイブリッド式射出成形機の中・大型機(型締力460トン~1,300トン)を予定しており、主要部品は既存の日本・中国・タイの各工場からの供給により加工・組立てをスタートし、徐々に米国での現地調達を拡大していく方針です。

新工場の稼動により、納期・コストの面で競争力のある成形機を投入可能となることから、米国内はもとより中南米を含めた米州、さらには欧州での販路拡大を図ります。

【生産子会社の概要】

社 名:Nissei Plastic Manufacturing America Inc.
所在地:米国テキサス州サンアントニオ市ブルックスシティーベース工業団地内
出資比率:日精樹脂工業株式会社 100%
資本金:約20億円
事業内容:射出成形機の組立て
敷地面積:36,423m2(11,018坪)
建屋面積:10,680m2(3,230坪)
生産開始:2018年2月(予定)

当社の海外における生産拠点は、2009年に設立した中国生産子会社(太倉市、2015年1月に同市内で移転拡張)、2012年に設立したタイ生産子会社(ラヨーン県)に続く3つ目の工場となり、日本を含めた世界4極の生産体制により、最適地による最適機種の生産とグローバルでの部材調達、サプライチェーンの構築を推進していきます。