日本モレックス、過酷な車載環境での利用が可能な10/100 Mbpsイーサネット対応の「Brad Micro-Change M12ヘビーデューティ・イーサネット・ソリューション」を発表

2017年5月12日 – 世界トップクラスのコネクターメーカーである米モレックス社の日本法人・日本モレックス合同会社(本社:神奈川県大和市、社長:梶 純一)は、SAE(Society of Automotive Engineering)のヘビーデューティ高速データリンク標準規格であるSAE J2839に準拠した、業界初のM12型コネクターシステム「Brad Micro-Change M12ヘビーデューティ・イーサネット・コネクターシステム」を発表した。SAE J2839は、温度差の激しい過酷な環境での使用に向けたM12型4ポール・ヘビーデューティ高速データリンク接続システムに関する性能要件、サイズ、および嵌合インターフェースを定義した標準規格である。

Brad Micro-Change M12 Heavy-Duty Ethernet SolutionsモレックスのBrad Micro-Change M12ヘビーデューティ・イーサネット・コネクターシステムは、10/100 Mbpsイーサネットに対応するカテゴリー5eに準拠しており、引き抜き強度の異なる2製品「HDM12」および「HDM12EX」が取り揃えられている。HDM12の引き抜き強度は、業界標準M12コネクターの10倍に相当する444N、HDM12EXは1,334Nを発揮する。また両製品ともに、レセプタクルおよびコードセットに複数のオプションが用意されており、設計およびコストの柔軟性向上に寄与する。

Brad Micro-Change M12ヘビーデューティ・イーサネット・コネクターシステムの主な特徴

  • 標準Brad Micro-Change M12コネクターとの下位互換性を有しているため、ヘビーデューティ規格へ容易にアップグレードでき、IEC 61076-2-101標準規格にも準拠
  • 独自のステンレス鋼含侵オーバーモールド材が360°のシールド有効性を保証し、ノイズ干渉を抑えるとともに信号性能を最適化
  • IP67およびIP69kに準拠する密閉されたコネクターシステムによって、水深最大1mでの防水性能および高圧洗浄への耐性を確保
  • -55~+125°Cの幅広い動作温度範囲に対応し、大型車両特有の広い温度変化にも適応

本コネクターの用途は、大型商用車の車両コントローラやイーサネットスイッチ、テレマティクス、センサー、スキャナー、ナビゲーションシステムのほか、建設や農業、林業、鉱業機械、溶接ロボットなどの産業用自動化機器、過酷な商用製品、屋外のディスプレイやサイン、電気通信、無人車両やモバイルデータ収集システムなど多岐に渡る。

詳しい情報は、弊社ウエブサイト www.japanese.molex.com/link/bradindustrialethernet.html をご覧下さい。