日本モレックス、ターミナル位置固定機構とハウジングを一体化した「Micro-Fit™ TPA 1列リセプタクル」を発表

2016年8月9日 – 世界トップクラスのコネクターメーカーである米モレックス社の日本法人・日本モレックス合同会社(本社:神奈川県大和市、社長:梶 純一)は、端子の確実な位置決めを可能にするターミナル位置固定(TPA)機構を、別部品として用意するのではなく、あらかじめハウジングに組み込んだワンピース型の新製品「Micro-Fit™ TPA 1列リセプタクル」を発表した。

Micro-Fit TPA Single Row Receptacle_open

Micro-Fit TPA Single Row Receptacle_open

モレックス、プロダクトマネージャーのジョン・ルーズィーは、「コネクターの取付が不完全または誤っている場合、端子(ターミナル)の脱落が発生し、最終製品の不具合につながります。またこれらの不完全嵌合は、製品動作の不安定化や故障などの原因となります。Micro-Fit TPA 1列リセプタクルは、端子の脱落を大幅に低減することでこのような問題を解決するとともに、端子脱落を原因とする最終製品の不良防止に寄与します。」とコメントした。

Micro-Fit TPA Single Row Receptacle_close

Micro-Fit TPA Single Row Receptacle_close

モレックスのMicro-Fit TPA 1列リセプタクルは、端子の確実な位置決めおよび二次ロック機構を備えることで端子の抜け落ち低減に貢献する。ハウジングにあらかじめ組み込まれたTPAは、端子が正しい位置に設置されない限り閉じることができない機構がとられている。またリセプタクルは、既存のMicro-Fit 3.0™ コネクターおよび各種クリンプターミナル製品との後方互換性を有していることから、既存の製品設計を大幅に変更すること無く、新しいTPAリセプタクルを導入可能である。

本製品は1列リセプタクル、電線対電線および電線対基板タイプ、極数は2~7極を取り揃えている。このほか8~12極バージョンについては個別に対応する。

Micro-Fit TPA 1列リセプタクルは、民生品/家電用途に加え、デスクトップ、ワークステーション、電源、UPS(無停電電源装置)などのデータ/コンピューティング用途、サーバー、ルーター、スイッチなどの通信/ネットワーク用途、ハーネス、非密封用途、機器内部といった自動車/商用車用途に適している。

詳しい情報は、弊社ウエブサイト www.molex.com/link/microfit30.html をご覧下さい。