日本モレックス、 嵌合ヘッダーが不要な電線対エッジカード用電源コネクター 「EdgeMate™」を発表

基板ポジティブロックデザインを採用した電線対エッジカード用コネクター、部品点数の削減が可能になり、家電、産業、照明用途に好適

EdgeMate™ 電線対エッジカード電源コネクター

2014年11月10日 – 世界トップクラスのコネクターメーカーである米モレックス社の日本法人・日本モレックス合同会社(本社:神奈川県大和市、社長:梶 純一)は、嵌合ヘッダーが不要で、部品点数の削減と組立時間の低減が可能な3.96mmピッチ「EdgeMate™ 電線対エッジカード電源コネクター」を発表した。

EdgeMate電線対エッジカード電源コネクターはUL 94V-2規格の燃焼性要件を満たしており、最大7.0Aまでの電源用途に最適である。本システムのポジティブロック有ハウジングバージョンは2~12極、またロック無ハウジングバージョンは3~12極が取り揃えられている。さらに本コネクターシリーズは分岐(2点接触式)圧着端子を備え、2次的なルートを確保することで電気的信頼性を高めている。端子には18~20AWGゲージワイヤが使用可能である。EdgeMate電線対エッジカード電源コネクターは家電、産業および照明製造において、部品点数の削減、トータルコストの低減に貢献可能な製品である。

モレックス、グローバルプロダクトマネージャーのダヤナンド・ティラックは、「EdgeMate電線対エッジカード電源コネクターは、嵌合ヘッダーを用いずに電線対基板を相互接続できる非常にユニークな製品です。産業、家電、照明産業では、高信頼性の製品を開発する際に、コスト、重量、輸送費の上昇や環境対策といった課題を抱えています。EdgeMate製品群は、コスト低減、高振動や高衝撃環境下における電気的信頼性と環境規格への準拠を実現するため設計されました。」とコメントしている。

EdgeMate電線対エッジカード電源コネクターは、複数の組み立て工程を必要とせず、基板に直接取付けることで組立工程を簡素化する製品である。また本製品の特徴の一つであるポジティブロックは、基板に噛み込むことで高衝撃や振動環境下においても端子とカード間の確実な嵌合を可能にする。

本システムはハウジングに極性リブを設けることで、誤方向挿入を防ぐ機能を有しており、この極性機能は製品優位性を高める特長の一つである。また端子にカンチレバー(片持ち梁)および2接点構造を採用することで、電気接続の信頼性を高めている。小型軽量で経済的な本電源コネクターは、部品点数やトータルコストを低減でき、ロック無製品の利用も可能なため設計柔軟性が向上する。

詳しい情報は、弊社ウエブサイト www.japanese.molex.com/link/edgemate.html をご覧下さい。