メルー・ネットワークス、 802.11acデュアルラジオを備えたアクセスポイント新製品「AP382」を発表、 5Ghz帯の80MHzチャネルで、802.11nと比べ最大3倍のパフォーマンスを発揮

高価なEthernetスイッチのアップグレードが不要な
802.11acデュアルラジオを備えたメルーのAP382
標準の802.3af電源供給で3空間ストリームを提供

802.11ac対応アクセスポイント新製品「Meru AP832e」

802.11ac対応アクセスポイント新製品「Meru AP832e」

2013年7月31日 – 米Meru Networks, Inc.(NASDAQ:MERU)の日本法人メルー・ネットワークス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:司馬 聡、以下メルー)は、市場で最速の802.11ac対応アクセスポイント新製品「Meru AP832」を発表した。メルーの優れた802.11ac通信速度は、同社のMobileFLEXアーキテクチャが提供するシングルチャネル技術「バーチャルセル」と、IEEE 802.11acドラフト規格に基づく80MHzチャネル帯域への対応によって実現している。競合する他の無線アーキテクチャを用いた場合の通信速度は、利用可能チャネルの制限によって40MHzチャネル帯域を利用するため、802.11ac規格が許容する最大1.3Gbps/1ラジオの約半分となる。

メルーの802.11acソリューションは、標準の802.3af電源供給と802.11acデュアルラジオによって3空間ストリームを提供する。これにより、多くの競合802.11acソリューションが必要としているEthernetスイッチインフラ全体のアップグレードが不要となる。

米ヒューストン大学、テクノロジー・サービス・アンド・サポート責任者であるデビット・W・ジョンソン氏は、「ユビキタスと情報源への迅速なアクセスは、本学生徒の学習環境にとって不可欠であり、また本学の将来にとっても重要なことです。本学キャンパス内におけるWi-Fi機器の利用は爆発的に増加しています。多くの学生は複数のWi-Fi対応機器を利用しており、また今後は全ての授業においても常にWi-Fiが使用されることでしょう。IEEE 802.11ac規格が可能にする高密度環境でのリッチメディアコンテンツの使用は最重要事項であり、本学は最先端の技術を取り入れています。ネットワークインフラを有線から無線化するに当たり、本学ではアクセス増加、サービスとセキュリティーの向上やコスト削減など802.11acが実現できることとそのメリットを検証し、早急に導入すべきと判断しました。」とコメントした。

また、米サンノゼ・ベラミン大学進学予備校、テクニカルディレクターのクリス・キャリー氏は、「本学では最適な学習環境を生徒に提供するため、常に最新技術を導入しています。現在本学では2013-2014年度に向け全生徒のiPad利用を進めており、このため私たちはメルーと密接に協働し、密度、性能および管理の面で最適に機能する無線ソリューションを構築しています。メルーの802.11acソリューションは、本学がテクノロジーにおけるリーダーとしてのポジション強化に大きな役割を果たし、また未来の教育現場におけるテクノロジー活用に貢献していくものです。」とコメントした。

米国北東部のK-12(小学校~高校まで)学校区においては、約15万人の生徒を擁する240校以上で、メルーの802.11acソリューションが採用されている。

802.11acは、携帯機器の急速な増加やBYODの進展に加え、HDビデオ、ビデオ会議、クラウド型サービスやストレージといった高帯域幅を必要とするアプリケーションの増加によって導入の加速が予測される。既にスマートフォンやタブレットなどの民生機器においては802.11ac対応製品が上市されている。

米IDC、ネットワークインフラ担当副社長のロヒット・メーラ氏は、「新しい802.11ac規格の登場により、今年度は、エンタープライズ環境においてアーリーアダプター(初期導入者)による導入が予想されます。これは、BYOD機器の急速な普及と高密度化への対応が大きな要因です。またビデオ、コラボレーションやクラウド・アプリケーションの利用など、高生産性のモバイルエンタープライズ環境がユビキタスへの変遷期にあることも要因の一つと言えます。デュアルラジオおよび3空間ストリーム設計を特長とするメルーの新しいAP832アクセスポイントは、高帯域幅や容量の面で802.11acの能力をフルに活用でき、高密度環境やリッチマルチメディア用途での要望に応えるものです。」とコメントした。


メルーの新しい802.11ac対応AP832アクセスポイント

メルーのMobileFLEXアーキテクチャを強化するAP 832は、802.11acに対応したデュアルラジオ、デュアルバンドのアクセスポイントで、5Ghz帯での通信が可能である。このため、802.11nネットワーク上に802.11ac対応アクセスポイントをオーバーレイすることができ、高密度環境で懸念される通信容量の問題を解決可能となる。またAP832は標準802.3af PoEのみで3空間ストリームが可能なため、競合製品のアップグレード時にみられるスイッチング・インフラの交換が不要である。AP832アクセスポイントは、802.11acの能力をフルに引き出し、顧客が直面しているクライアントの高密度化や多様化といった課題へのソリューションとなる。また本製品は、802.11nについても2.4Ghzおよび5Ghz帯で対応可能である。

メルーのAP832アクセスポイントは、802.11nに対応した既存製品AP332のマウンティングブラケットに接続可能な設計を採用しているため、プラグアンドプレイによって迅速かつ簡単にアップグレードが可能である。

802.11acへの移行

メルーは802.11nから802.11acへのシームレスなアップグレードを可能にするサービスを提供する。メルー製コントローラは、Meru System Director(メルー・システム・ディレクター)6.0ソフトウェアにアップグレードすることで802.11acに対応可能となる。またアクセスポイントについては、802.11acの利用に際して802.11ac対応AP832の購入が必要である。

メルー、マーケティング担当副社長のマニシュ・ライは、「当社MobileFLEXアーキテクチャが提供するシングルチャネル・オプションは、干渉を回避するために複数チャネルを利用する必要が無いことから、転送レート1.3Gbpsという802.11ac規格が持つ本来の性能を最大限に利用可能な市場で最も優位性のあるソリューションです。メルーのアーキテクチャが持つ柔軟性と拡張性は、お客様に802.11acの利点をフルに活用頂けるものです。」とコメントした。

新AP832製品は2013年Q3に出荷開始予定です。

メルーの802.11ac規格Wi-Fiソリューションについては、当社ウェブサイト www.merunetworks.com/gigabitwifi(英語)をご覧ください。

また、メルー802.11acについての動画は、YouTubeページ http://bit.ly/1dkyYax(英語)をご覧ください。