現場吹付用断熱材に関する改正JISが公示、ハネウェルのSolstice®(ソルスティス)LBAを採用した断熱材が規格化

GWP(地球温暖化係数)が非常に低いHFO発泡剤を使用した吹付け硬質ウレタンフォーム、建築物のフロン類削減目標達成に寄与

Honeywell-logo[東京]  2016年1月27日 – ハネウェル(NYSE: HON、日本法人ハネウェルジャパン株式会社/ 東京都港区/ 代表取締役社長 木下靖博)フッ素化学品事業部は、このたび公示された改正JISにおいて、同社Solstice®(ソルスティス)LBA (液状発泡剤)を用いたノンフロン吹付け硬質ウレタンフォームが規格化されたことを発表します。本JIS化は、ビルなどの建築物用途において国が定めるフロン類低減目標を達成するノンフロン製品のさらなる普及への取り組みを受けたものです。

このたびのJIS規格 A 9526 「建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォーム」改正(JIS A 9526:2015)では、新たにHFO(ハイドロフルオロオレフィン)を発泡に用いるウレタンフォームについての区分が追加されました。吹付けウレタンフォームは、主にビル、マンションなどの建築物の断熱に用いられています。GWP(地球温暖化係数)が1であるハネウェルのSolstice(ソルスティス)LBA (液状発泡剤)は、現在国内で広く流通しているHFO発泡剤(HFO-1233zd)です。

ハネウェルジャパン、アドバンスト・マテリアル部門長の瀧瀬勝之は、「Solstice LBAは既に国内で広く流通し、多くのお客様に採用いただいております。このたびはHFO発泡フォームが評価を受け、厳格な国内の規格に加えられたことで、皆様の環境への取り組みに寄与できるソリューションとして選択いただけることを願っています。」とコメントしました。

建築物用現場吹付断熱材は、昨年4 月に施行された「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律」(略称「フロン排出抑制法」)にて、フロン類低減目標を2020年までにGWP100以下に定められています。ウレタンフォーム工業会は、同目標の策定、HFO発泡フォームのJIS化や、さらなる普及に向け積極的な取り組みを行っています。

JIS改定により新しく追加されたHFO発泡フォームの規格は以下の通りです。HFO発泡フォームは、Hで示されています。

■JIS規格 A 9526 「建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォーム」改正(JIS A 9526:2015)

種類 記号 備考
A種1H NF1H 発泡剤としてハイドロフルオロオレフィン(HFO)を用いたもの。壁、屋根裏などの用途に適する非耐力性吹付け硬質ウレタンフォーム原液。
A種2H NF2H 発泡剤としてハイドロフルオロオレフィン(HFO)を用いたもの。冷蔵倉庫などの用途に適する耐力性吹付け硬質ウレタンフォーム原液。

注) ハイドロフルオロオレフィン(HFO)(具体的には、HFO-1233zd等を指す。)はフロン類に該当しない。

—出典:ウレタンフォーム工業会発表、2015年12月

 

ノンフロンHFOであるSolstice LBAは、非常に低いGWP=1(CO2と同等)を特徴とし、従来のHFC(代替フロン)発泡剤に比べGWPを99.9%低減します。また、ODP(オゾン破壊係数)もゼロで、不燃性です。Solstice LBAは、米国ではEPA(米環境保護庁)により、HFC-245fa およびHFC-365mfc発泡剤の代替品として SNAP(重要新規代替品政策)対象製品に指定されています。また、Solstice LBAはEPAにより揮発性有機化合物(VOC)規制対象外製品に指定されています。

既に国内80件以上の建築プロジェクトに採用されているSolstice LBAは、従来の水/CO2発泡システムに比べ優れた断熱性能を有しています。改正JIS規格のHFO発泡フォームA種1HおよびA種2Hの熱伝導率は0.26 W/(m・k)で、水/CO2発泡(A種1)の0.34 W/(m・k)に比べ高く、一般的にHFO発泡フォームは、水/CO2発泡より25%少ない厚みで同等の断熱性能を発揮します。

ハネウェルはまた、電化製品や建材として用いられる押出法フォーム板においてもHFC-134aを代替するSolstice GBA(ガス発泡剤、HFO-1234ze(E))を提供しています。

ハネウェルの発泡剤ソリューションについての詳細は、ウェブサイト(日本語)www.honeywell-blowingagents.com/ja/ をご覧ください。

ハネウェルのフッ素化学品事業部は、産業をリードする低GWPのHFO製品に加え、世界の大手空調冷凍冷蔵機器で採用されているODPゼロ冷媒、省エネ性能に優れた断熱フォーム向け発泡剤、ガソリン製造および製鉄向けフッ化水素酸や、核燃料向けプリカーサなどを製造、供給しています。

注:本文書で使用されているSolstice LBAGWP値は、IPCC 5次評価報告書(AR5)によるものです。

 

ハネウェル パフォーマンス・マテリアルズ・アンド・テクノロジーズ(PMT)は、最先端素材およびプロセス技術の開発と製造分野における世界的なリーダーです。アドバンスド・マテリアルズ事業では環境にやさしい冷媒や、防弾ベスト、ナイロン、コンピュータチップ、医薬品包装向け素材など、幅広いさまざまな高機能製品を製造しています。UOP(www.uop.com)が開発したプロセス技術は、ガソリン、ディーゼル、ジェット燃料、石油化学製品、再生可能燃料を効率的に生産するための基礎技術として世界中のほとんどの精製業者で採用されています。プロセス・ソリューションズ事業(HPS、www.honeywellprocess.com)は、業界のパイオニアとして石油&ガス、石油精製、パルプ&紙、産業用発電、化学および石油化学、バイオ燃料、ライフサイエンス、金属、鉱業の諸産業に向けオートメーションコントロール、計装とサービスを提供しています。

ハネウェルインターナショナル(www.honeywell.com)は、フォーチュン(Fortune)100社にノミネートされた、テクノロジーおよび製造分野におけるトップレベルの複合企業であり、航空宇宙分野の製品およびサービス、ビル/住宅/産業用の制御テクノロジー、ターボチャージャー、パフォーマンスマテリアルズなどを世界中のお客様に提供しています。ハネウェルのニュース・詳しい情報は、ハネウェルのニュース・詳しい情報は、www.honeywellnow.comをご覧ください。

本プレスリリースには、1934年米国証券取引法第21E項が意味するところの「将来の見通しに関する記述」が含まれています。当社または当社の経営管理者が将来の発生または発生する可能性を意図、予想、予測、確信、または期待する活動、事象、または発展について述べた、過去の事実以外の記述はすべて、将来の見通しに関する記述です。これらの記述は、過去の経験と傾向、現在の経済状況、期待される将来の発展とその他の関連要因を考慮した経営管理者の仮定および予想に基づくものです。本リリースに含まれる将来の見通しに関する記述は、当社の経営、製品、サービス、および価格に影響する経済、競争、政府、および技術的要因を含む(がこれに限定しない)リスクや不確実性にも左右されるものであり、このような将来の見通しに関する記述は、将来の業績、実際の結果、発展業務遂行上の決定を保証するものではなく、当社の将来の見通しに関する記述によって予想された内容とは異なる場合があります。当社業績に影響を与える主要なリスクや不確実性については、当社Form 10-Kおよび米国証券取引委員会提出文書に記載しています。