フェアチャイルドセミコンダクター、安全性と信頼性を強化し システムデザインの簡素化を実現する回路保護デバイスの製品構想を発表

fairchildポータブル電子機器に向け新しく製品ラインを拡充し、徹底した回路保護ソリューションを提供

2012年7月3日 – 消費者の電子機器に依存する度合いが増加し、メーカーが製品の機能を充実させる中、プラグの誤挿入のような単純ミス、そして静電気放電(ESD)あるいは雷による電気現象がシステム障害を引き起こすという固有のリスクが存在しています。これらは更に、返品、訴訟問題、高額な費用を伴う製品回収、収益減、生産性の低減、ブランドイメージの損傷などに発展する可能性があります。

半導体ソリューションはメーカーがこれらのリスクから回路を守る対策として大変有効です。こうした観点からフェアチャイルドセミコンダクター(NYSE: FCS)は、実績のある先進プロセスおよびパッケージ技術を活用することにより、電子機器の設計者が抱えるリスクを軽減する一方、より安全で信頼性の高い製品作りに貢献する回路保護ソリューションに向けた製品シリーズとして「オフチップESD保護デバイス」と「逆バイアス保護スイッチ」を立ち上げてまいります。

高性能パワー半導体モバイル向け半導体製品で世界をリードするフェアチャイルドは主要な電機メーカーと連携し、次世代の回路保護設計での要求を満たし、競争優位を確立するための支援をいたします。

今後、フェアチャイルドの回路保護製品ラインには、既存の過渡電圧サプレッサ(TVS)、ツェナーダイオード、ショットキーダイオードおよび電流制限ICなどに加えて、最新の「オフチップESD保護デバイス」と「逆バイアス保護スイッチ」ファミリーが新たにラインナップされます。

新規のオフチップESD保護製品ラインはUSB、HDMI、MHL(モバイルハイディフィニションリンク)、LVDSアプリケーションなどの中で最も厳しいESD環境を対象に統合的な保護デバイスを提供することにフォーカスします。また逆バイアス保護回路は、正常バイアス時には低オン抵抗のスイッチとして動作する新しいインライン・スイッチ製品ファミリーです。デバイスは逆バイアス時または、過渡的に発生する逆バイアスによって生ずる破損の保護にも役立ち、ホットプラグ動作、バッテリ逆接続、その他-30Vに達する逆バイアス状態から敏感なICを保護します。

フェアチャイルドの保護回路製品ディレクター、アドリアン・ミコライザクは「回路保護の製品ラインを拡充することで我々は継続して電子機器の安全性およびシステム故障の防御を強化するソリューションを提供します。」と述べています。
オフチップESD保護デバイス

フェアチャイルドの先進クランプ回路及びバランス・キャパシタ技術を採用することで、新しいオフチップESD保護デバイスは信号特性にはほとんど影響を与えず静電気放電による損傷の低減を実現します。ESD保護へ向けたフェアチャイルドの対応策は、システム再起動で回復するソフトエラー、そして商品の返品に至る電気的オーバーストレス(EOS)双方の低減を実現し、総合的にお客様の満足を向上させます。
逆バイアス保護デバイス

フェアチャイルドの逆バイアス保護デバイスは、従来のショットキーまたはダイオードソリューションと比べ、サイズ、導通時の電圧ドロップ及び正常バイアス時の電力損失それぞれを削減します。最初にリリースされるデバイスは正常バイアス1A動作時で15mV以下のドロップ電圧、15mW以下の電力損失を実現します。加えて、これらのデバイスは5Vの逆バイアス時には電力損失がわずか5μWとヒートシンクを設ける必要がなく、全体の部品コストと占有面積の削減に寄与します。

フェアチャイルドは、そのパワーアナログ製品で立証された成功と、高圧アナログ製品市場で揺るぎない地位にあることで、これら回路保護セグメントへの参入が自ずと準備されていたと言えます。フェアチャイルドの保護回路製品に関するより詳細な情報は以下のサイトをご覧下さい。

http://www.fairchildsemi.com/search/tree/circuit-protection/

フェアチャイルドは「成功へのソリューション」をお客様に届けることに専心し、お客様固有の要求を満足させるため柔軟なアーキテクチャを活用することで新規デザインの開発からリリースまで迅速に対応いたします。フェアチャイルドは革新的なデザイン、常に進化する製品ポートフォリオ、そして業界をリードする専門知識の提供をお約束し、お客様の満足と市場での成功をサポートいたします。