フェアチャイルドセミコンダクター、オーディオ出力とバッテリー寿命とのバランスを実現した G級ヘッドフォンアンプ、D級スピーカアンプを発表

高品質、高出力と同時に、バッテリー寿命の延長も可能にするソリューションFSJ_FAB1200_2200_Jul2011

2011年7月20日 – スマートフォン、タブレット端末/マルチメディアインターネットデバイス(MID)、ポータブルメディアプレーヤー等の携帯機器の設計者は、バッテリー寿命への影響を最小限にしつつ、高音量・高品質のサウンドを再生する小型スピーカ回路の実現という課題と向き合っています。

高性能パワー半導体とモバイル向け半導体製品で世界をリードするフェアチャイルドセミコンダクタージャパン㈱(本社:東京都渋谷区、社長:雨宮隆久)は、この課題に応えるため、降圧DC-DCコンバータ内蔵、グラウンド基準出力のステレオG級ヘッドフォンアンプ「FAB1200」及びG級ステレオ・ヘッドフォンアンプと1.2WモノラルD級スピーカアンプ を集積したオーディオサブシステム「FAB2200」を発表しました。

FAB1200は負電源を生成するチャージポンプ回路を内蔵したことで、ヘッドフォンアンプ出力のセンターレベルをグラウンド基準に設定することができ、2個の出力コンデンサが削除可能になります。また、内蔵されたインダクタタイプの降圧DC-DCコンバータは、デバイスとバッテリーの直接接続を可能にし、さらに、出力の信号レベルに応じてアンプへの供給電圧を変化させ二つの異なる電圧値で制御するため、電力消費を削減することができます。これらの特長は、高いレベルのオーディオ品質を保ちながら、システムコストの削減とバッテリー寿命の延長に寄与します。

デバイスは16バンプ、0.4mmピッチ、1.56mm x 1.56mm WLCSPパッケージで提供されます。優れたオーディオ性能から得られる、より良いサウンドをヘッドセットで楽しむことができ、携帯電話端末、タブレット端末/マルチメディアインターネットデバイス(MID)、MP3、ポータブルメディアプレーヤーなどに最適です。

FAB2200は出力コンデンサレスG級ステレオ・ヘッドフォンアンプと、D級モノラルスピーカアンプを集積したオーディオサブシステムです。独自に開発した内蔵チャージポンプ回路によりマルチレール電源が構成され、G級ヘッドフォンアンプの出力をグランド基準に設定することが可能になり、AB級によるデザインと比べ電力損失が大幅に削減されると同時に、PSRRも改善されます。

フィルタレスD級アンプは、スピーカとの間の2つのフィルタを省いて直接接続することができ、システム全体のコストを下げることができます。また、AGC回路を内蔵し、歪みを発生することなく最大出力レベルを制限しスピーカを保護します。さらに、バッテリー電圧の低下に対しダイナミックに対応し、出力がクリップすることを防ぎます。

モバイルオーディオIC、FAB1200およびFAB2200は、携帯電話端末、タブレット/マルチメディアインターネットデバイス(MID)、その他のポータブルオーディオ・アプリケーションにおいて、バッテリー寿命への影響を最小限にしつつ高音量、高音質のサウンドを提供します。

FAB2200は、25バンプ、0.4mmピッチ、WLCSPパッケージで提供され、携帯電話端末、ノートPC、タブレット端末に最適です。

フェアチャイルドはモバイル・テクノロジーのリーダーとして、特定のデザインから生ずる要求にも応えられるよう、カスタマイズ可能な多数のアナログおよびパワーIPポートフォリオを提供しています。先端の回路技術を小型で最新のパッケージに集積する一方、デザインのコスト、サイズ、および消費電力を削減することにより、フェアチャイルドはモバイルユーザーに大きな利益をもたらします。フェアチャイルドのモバイルIPは、今日、市場に流通するほとんど大部分の携帯電話端末で採用されています。

価格
FAB1200  0.36ドル(1,000個購入時)
FAB2200  0.57ドル(1,000個購入時)

入手性:
サンプル出荷中

量産納期:
8-10週間

製品の各種資料はこちらをご参照ください。
データシート:
http://www.fairchildsemi.com/ds/FA/FAB1200.pdf
http://www.fairchildsemi.com/ds/FA/FAB2200.pdf