フェアチャイルドセミコンダクター、2011年第1四半期業績を発表

  • PCIAの売上げが前期比9%増、総売上の5割を超えるfairchild
  • 過去最高、キャッシュ及び有価証券額が借入金を136.8百万ドル上回る

2011年5月9日 – 高性能パワー半導体及びモバイル向け半導体製品で世界をリードするフェアチャイルドセミコンダクター(NYSE: FCS)は、2011年第1四半期の業績を発表しました。第1四半期の売上高は413百万ドル、前期比4%増、前年同期比9%増となりました。

フェアチャイルドの第1四半期純利益は43.5百万ドル、希薄化後の1株当り利益は0.33ドルとなりました。前期ならびに前年同期の純利益及び希薄後の1株当り利益はそれぞれ、51.0百万ドル及び0.40ドル、22.6百万ドル及び0.18ドルでした。粗利益率は36.8%となり、前期ならびに前年同期の粗利益率はそれぞれ、37.0%、32.2%でした。

調整後の第1四半期粗利益率は36.9%で、前期比0.2%減、前年同期比4.4%増となっています。調整後の粗利益には、加速償却と工場閉鎖に関する棚卸引当金は含まれません。調整後純利益は51.3百万ドル、希薄化後の1株当たりの利益は0.39ドルとなりました。前期ならびに前年同期の調整後純利益及び希薄化後の1株当たりの利益はそれぞれ、57.3百万ドル及び0.45ドル、31.8百万ドル及び0.25ドルでした。調整後純利益には、買収に関わる無形資産に対する減価償却、リストラ費用及び減損、加速償却と工場閉鎖に関わる棚卸引当金、これらの項目及び他の買収に関わる無形資産による税は含まれません。

「堅調な売上げの伸びと高い期待値に応える粗利益を達成し、2011年のスタートをよいかたちで切ることが出来ました。」とフェアチャイルド取締役会会長、最高経営責任者兼社長のマーク・トンプソンは述べています。「産業、オートモーティブ、ホーム・アプライアンス、代替エネルギー、それぞれの分野のお客様からの強い需要に応えるべく供給能力を増強させた結果、PCIAの売り上げを前期比9%伸ばすことが出来ました。このビジネスについては、お客様より将来に渡る強い需要を既にいただいており、それらのご要求をサポートする為、供給能力を継続して増強させていきます。MCCCビジネスについては、エンドマーケットの季節的要因が顕著であったこと、コンピューティングおよびコンシューマ・セグメントの需要が弱い傾向にあったことから1%の売り上げの増加となっています。MCCCの売り上げの伸びは、スマートフォン、タブレット端末、その他コンシューマ・アプリケーションにおいてシェアを拡大することで達成しました。また、汎用標準品の売り上げは、生産キャパシティをより付加価値の高い製品にシフトした結果、減少しています。現在、総売上高の90%を占める我々のコア・ビジネスは、順調に成長を続けており、一年で最も需要の強い四半期を迎え、今後もこの傾向が継続するものと期待しています。」
市場とチャネル・セールス
「インテルのチップセット供給の遅れが影響したコンピューティング市場を除いて全てのセグメントで、重要は予想と概ね一致しています」とトンプソンは述べています。「3月にはコンピューティング関連の受注において回復が見られたことから、第2四半期はこのセグメントでの売り上げの伸びを期待しています。高電圧ソリューションでは、産業用、オートモーティブ、ホーム・アプライアンス、代替エネルギー分野の市場で引き続き強いデマンドがあります。代理店経由の売り上げは、コンピューティング市場の冷え込みの影響を受けましたが、3月には回復基調に転じ、第2四半期にむけて順調に推移しています。チャンネル在庫量は我々の目標値内にあります。」
第1四半期ファイナンシャル
「粗利益は、製品構成の改善が更に進行したことと高い工場稼働率を維持したことにより、高い期待値を達成しました。」とフェアチャイルドのエクゼクティブ・バイスプレジデント兼最高財務責任者であるマーク・フレイは述べています。「研究開発費、販売及び一般管理費は92百万ドルで、予測範囲内で良好な結果となりました。調整後の法人税は7.8百万ドル、調整後の税引き前利益の13%となっています。今期、22.4百万ドルのフリーキャッシュフローを生み出し、シリコン・カーバイド・パワー・トランジスタ企業の買収に17百万ドル支払いました。今季終了時点でキャッシュ及び有価証券額は借入金額を過去最高の136.8百万ドル上回りました。在庫金額を4%増加させ、前期と同等の在庫量を維持しています。」
将来の見通し
「第2四半期の売り上げは425百万ドルから435百万ドルの範囲と予想しています。」とフレイは述べています。「現在の受注状況はこの範囲の売り上げを達成するに十分なものとなっています。調整後の粗利益は、第1四半期より良好な製品構成と高い工場稼働率により、37.0%から37.5%の範囲と予想しています。第2四半期の研究開発費、販売及び一般管理費は、新製品開発と販売へ向けての投資が増加することやより高い株価を反映した株式関連の支払いが増加することで、96百万ドルから 98百万ドルの範囲になると予想しています。支払い利息純額は、この先4半期ごとにおよそ2百万ドルと予想され、調整後の税率は四半期あたり15% +/-3%と予想されます。前期同様、第2四半期の業績を発表する前に将来の見通しを改訂するとは限りません。また、その義務を負いません。」
調整後の粗利益、調整後の収益、損失、及びフリーキャッシュフローは、非GAAP財務指標であり、GAAPに準拠した財務業績に代わるものではありません。調整後の粗利益を確定するにあたって、加速償却、工場閉鎖に関する在庫の償却/引当金をGAAP粗利益から除外しています。また、調整後の純利益/損失を確定するにあたって、買収に関わる無形資産の減価償却、リストラ費用及び減損、加速償却及び工場閉鎖に関わる棚卸引当金、これらの項目や他の買収に関わる無形資産に対する税をそれぞれ除外しています。また、フリーキャッシュフローを確定するにあたり、設備投資を営業活動からのGAAPキャッシュから除外しています。フェアチャイルドは、マネージメントが会社業績の指標としてそれを付加的に使用しているという理由で、調整後の結果を発表しています。また、マネージメントは、一時的、現金支出を伴わない、その他例外的な取引を除外することにより事業活動の方向がより明らかになるという理由で、調整後の財務情報が投資家にとって有用であると考えています。調整後の結果を確定するにあたり、フェアチャイルドが使う基準は他社で使われている方法と異なる可能性があり、該当するGAAP基準に代わるものとは捉えるべきではありません。

将来予想に関する記述への注意点
“将来の見通し”の項を含め上記のいくつかの段落には、マネージメントの推測、或いは期待に基づいた将来予想に関する記述があり、リスクと不確定要素を含んでいます。その他にも将来予想に関する記述が、このニュースリリースにはあります。将来予想に関する記述は一般的に、常にではありませんが、「信じます」、「期待します」、「見込んでいます」等の将来予想の用語を含んでいたり、マネージメントによるフェアチャイルドの将来の業績に対する期待を引用したりしています。様々な要素により、将来予想に関する記述で表現されたものと実際の結果は実質的に異なったものになっています。これらの要素として以下のようことが考えられます。期待したレベルの注文が未達、コスト削減の活動が期待されたほどの節約結果に至らない、あるいは、その活動自体が逆効果、我々の製品に対するお客様のデマンドの変化、我々の顧客及び代理店での在庫に変化、テクノロジーを使用する権利の失効、我々自身の知的財産を不正流用または侵略行為から守ることに失敗することも含めたテクノロジー或いは製品開発でのリスク、工場の供給能力、量産遅延のリスク、適正価格での原材料の確保、競争相手の活動、代理店を含めたキー顧客の損失、キーになるマネージメントとその他の従業員を引き付け、雇い続けることに失敗、注文のキャンセル、またはブッキングの低下、製造イールド、または製造数の変化、保証或いは製品責任クレームに関するリスク、国際間ビジネスに固有にあるリスク、税制の変化、或いは低い課税管轄区域から高い課税管轄区域の間で発生する利益の移動、規制或いは重大な訴訟によるリスク、これらと、その他のリスク要素は4半期毎或いは年次報告書で米国証券取引委員会(SEC)との間で議論され、フェアチャイルドセミコンダクターウェブサイトの投資家の皆様欄、或いはSECのウェブサイトwww.sec.govに掲載されます。