MIPI規格に準拠したスイッチを発表

FSJ_MIPI-FSA642_Feb2011プロセッサのMIPIインターフェース・ポートと、デュアル・ディスプレイ、
或いは、デュアル・カメラとの間のデータ転送に対応

2011年2月24日 – 多くの携帯電話、或いはモバイル・インターネット・デバイスの新製品が発表される中、アプリケーションプロセッサーとのデータ転送は、それがプロセッサ側での唯一の方法という理由で、相変わらずパラレルで行われています。しかし、低消費電力、高データ転送レート、基板面積の最小化等を要求する市場からの圧力は非常に強く、費用効果のある代替策への選択が迫られています。

従来からあるパラレル・データ転送に取って代わる方法を設計者に提供すべく、業界はシリアル・データ転送の規格MIPIを採用する方向に傾いています。しかしながら、携帯電話のプロセッサにある一つのMIPIインターフェース・ポートは複数のMIPIペリフェラル・デバイスには対応していません。高性能なパワー及びモバイル製品の製造メーカとして世界をリードするフェアチャイルドセミコンダクタージャパン㈱(本社:東京都渋谷区、社長:雨宮隆久)は低消費電力、2組のデータ・ペアを持つ、2:1ハイスピードMIPIスイッチFSA642を発表しました。現在、MIPI対応のスイッチの中でMIPI UNH-IOLによる相互運用性テストの結果、700Mbpsのデータレートをパスした製品は、この製品のみです。

パラレルデータ転送を使った従来の手法と異なり、FSA642は、カメラ、或いはLCDディスプレイのような2個のMIPIデバイスとオンボードのマルチメディア・アプリケーション・プロセッサ(MAP)間におけるスイッチング特性を最適化したデバイスです。従って、設計者にとって、より柔軟性のある、他社との違いを強調したカスタム・デザインが可能になります。

充実するMIPIスイッチ製品ポートフォリオの一製品であるFSA642は、720MHz以上の広い帯域幅を備え、多くの携帯電話デザインで要求される高速データ転送を可能にします。従って、携帯電話、デジタルカメラ・ディスプレイ及びビュー・ファインダにそれぞれ用いられるデュアル・カメラ、或いは、デュアルLCDディスプレイのアプリケーションに最適です。

優れたチャネル間の耐クロストーク特性は、信号の干渉を防ぎ、MIPI規格に記載された高速のディファレンシャル、または、シングル・エンデッドの信号伝送を可能にします。FSA642は、低オン容量(7.0pF typ.)、低オン抵抗(7.0Ω typ.)、ESD定格(HBM):8KV、パワーピン対GNDのESD定格(HBM):16KV以上の特性を持ち、24ピンUMLPパッケージ(2.5 x 3.4mm)で提供されます。

モバイルテクノロジの担い手として、フェアチャイルド・セミコンダクタは、携帯電話メーカからの固別要求に対応する為、カスタマイズ可能な、広範囲にわたるアナログ及びパワー回路のIPを提供しています。また、フェアチャイルドは、充実したスイッチ製品ファミリに加えて、システムレベルの専門知識を提供することで、携帯電話メーカが迅速に自らのデザインをカスタマイズし、他社との差別化を図ることを可能にします。成功への確かな技術:フェアチャイルド・セミコンダクタです。

価格:
US$1.00(1,000個購入時)

入手性:
サンプル出荷中

量産納期:
8-10週間

製品の各種資料はこちらをご参照ください。
データシート:
http://www.fairchildsemi.com/ds/FS/FSA642.pdf