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SABICイノベーティブプラスチックス、最新の高耐熱性ヘルスケア用Ultem*樹脂が Ritter社の滅菌・輸送容器に採用

Ritter
SABICイノベーティブプラスチックスのUltem*樹脂を用いたRitter社のPolysteribox®

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2010年6月7日

SABICイノベーティブプラスチックスの最新ヘルスケア用Ultem*ポリエーテルイミド(PEI)樹脂グレードが、 ドイツの実験用機器および医療機器メーカーであるRitter GmbH(リッター)社のPolysteribox® 滅菌・輸送容器(ドイツ環境管理協会の環境賞を受賞(1))に採用された。人体の安全性への関心が高まりを 受け、再利用される医療機器の化学洗浄およびオートクレーブ滅菌処理における要件が過酷になっている ことから、強力なアルカリ性や高温環境に耐えられる新素材が求められている。SABICイノベーティブプラス チックスは、最新の厳しい規制への準拠というRitter社のニーズに応えるため、主力製品であるUltem樹脂の 特殊グレードを開発するなど、医療業界の顧客が厳格化する規制、品質やコストへの要求に適応できるよう 継続的にサポートしている。

SABICイノベーティブプラスチックスのスペシャリティ・プロダクト・マネージャーである ロブ・デ・ジョンは、「現在のヘルスケア産業は驚くほどダイナミックであり、安全性、品質、コストに 関する監督機関、臨床医や市民からの要望に対応できる最新の素材ソリューションを求めています。 SABICイノベーティブプラスチックスは、こうした変化に遅れを取らないよう、最新および将来的な規制に 準拠する特殊素材の開発に取組んでいます。最新のヘルスケア用Ultem樹脂に関するRitter社との共同作業は、 短期間で特殊グレードを開発できる当社の能力を表すものと云えるでしょう。当社は、この最新の 高機能素材が、お客様の製品開発に貢献できることを光栄に思います。」と述べた。

最新のヘルスケア用Ultem樹脂グレードは、生体適合性に関するISO10993認証基準を満たしており、 PH 12〜13で1千回の化学洗浄や最高148°Cで1千回のオートクレーブの後でも本来の高い性能や 魅力ある透明な外観を維持することができる。また、製品の長寿命化により、アプリケーションの 全体的なシステムコストを削減できる。

Ritter社の医療製品部門マネージャーであるマイケル・ファッチスは、「化学洗浄やオートクレーブに 関する新たな要件が示された時点では、当社はPolysteribox容器の素材に現在とは異なるグレードのUltem 樹脂を使用していました。SABICイノベーティブプラスチックスには、高い強度、延性、圧縮強度、容器を 開けずに内容物を視認できる透明性、着色性といった、当社の仕様を満たす最新グレードの開発に迅速に 取組んで頂けました。当社は、SABICイノベーティブプラスチックスの素早い対応と優れた開発結果にとても 満足しています。最新のUltem樹脂グレードは、各法規制に準拠した製品の開発を促進することで、当社の 競争力を高めてくれました。」と述べた。

清浄性がもたらす安全性

現在、院内感染の防止などにより、患者や臨床医の安全性確保がますます重要視されている。 独ロベルト・コッホ研究所では、こうした状況を踏まえ、再利用される医療機器の清浄性に関する要件を より厳格化することを勧告している。Ritter社のPolysteriboxに採用された最新のUltem樹脂グレードは、 強アルカリ性の化学物質による洗浄処理を繰り返しても性能や品質を維持できる。

さらにRitter社は、最新のUltem樹脂を採用したことで、Polysteriboxコンテナのオートクレーブ 真空滅菌温度を134°Cへと上げることができた。このような高温でのオートクレーブにより、 牛海綿状脳疾患(BSE・狂牛病)といった病原体の死滅が期待されると共に、これまで121°Cで30分 かかっていたオートクレーブ時間を20分に短縮することができる。加圧滅菌サイクルの短縮は、 医療機関や製薬会社における生産性の向上やコスト削減に寄与する。

こうした過酷な高温および薬品環境下においても、同素材の延性、透明性、機械特性は長期間に わたって保たれる。

SABICイノベーティブプラスチックスのヘルスケア用Ultem樹脂の詳細については、 以下のサイトを参照下さい。
www.sabic-ip.com

Ritter GmbH社およびPolysteriboxの詳細については、以下のサイトを参照下さい。
www.ritter-online.de

(1)Polysteribox®は同種の製品として初めての製品です。発明者である独Ansback District病院の Werner Ulschmid氏は、1993年にPolysteriboxでB.A.U.M(ドイツ環境管理協会)の環境賞を受賞しました。

* SABIC Innovative Plastics IP BV の商標です。


SABICイノベーティブプラスチックス社について:

SABICイノベーティブプラスチックスは、熱可塑性エンジニアリングプラスチックスのグローバルサプライヤーであり、75年にわたり、 顧客が直面する大きな課題を解決する画期的なソリューションを提供してきました。現在SABICイノベーティブプラスチックスは、数十億ドル規模の 企業であり、25か国以上に事業展開し、全世界で9,500人を超える従業員がいます。SABICイノベーティブプラスチックスは、顧客との コラボレーションや、新たなポリマー技術、グローバルアプリケーション開発、加工技術、および環境に配慮したソリューションへの継続的な 投資により、自動車、エレクトロニクス、建築/建設、輸送、医療などの幅広い市場をターゲットに、今後もプラスチックス業界のリーダーで あり続けます。当社の幅広い製品ポートフォリオには、熱可塑性プラスチックス、コーティング、特殊コンパウンド、フィルム、シートなどが あります。SABICイノベーティブプラスチックスは、世界の5大石油化学製品メーカーの1つであるサウジ基礎産業公社 (Saudi Basic Industries Corporation: SABIC)の100%子会社です。


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