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植物由来樹脂向けの射出成形システムを開発

PLA
PLA成形システム

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2010年3月25日

地球環境と調和したモノづくりを推進する日精樹脂工業株式会社(社長・依田穂積、本社・長野県埴科郡坂城町) は、環境負荷低減に向けた新たな射出成形システムおよび成形技術として、このたび、植物由来のPLA (ポリ乳酸)を成形材料に用いた射出成形システム「N-PLAjet」を開発した。

日精では、同システム仕様の電気式射出成形機「NEX80-12E」(型締力80トン)を 4月15・16日、パシフィコ横浜で開催される医療機器関連の展示会「MEDTEC JAPAN 2010」 に出展し、受注販売を開始する。

植物由来で生分解性を有する環境対応素材のPLAは、石油系プラスチックの代替材料として 期待されているが、耐熱性と耐衝撃性が低い点、また流動性、離型性が悪く深物成形や薄肉成形が難しい 点などが課題とされていた。最近では、PLAと石油系プラスチックとのポリマーアロイに活路を開くか、 PLA100%材料としては包装用のフィルムやシート、カードなどの用途が大半であった。

そこで、PLA100%材料のさらなる普及と用途拡大を推し進めるため、金型および成形加工技術の コンサルティングファーム・小松技術士事務所(所長・小松道男、福島県いわき市)と提携し、 日精の射出成形機(電気式、ハイブリッド式)ならびに成形加工技術と、小松技術士が保有する PLA成形加工に関する特許・発明およびその周辺技術ノウハウを活用することで、PLA専用の射出成形 システム「N-PLAjet」を開発、第一弾として、耐熱性PLAの深物成形を実用化した。

これまで不可能とされていた耐熱深物容器の成形を実現するため、離型を促進する製法などを 活用することで、120℃までの耐熱性を発揮するとともに、冷却時間の最適化を図ることで、 サイクル短縮も実現した。

日精は、耐熱深物容器の成形事例として、4月の「MEDTEC JAPAN 2010」において、 同システム仕様の電気式射出成形機「NEX80-12E」を用い、耐熱PLA(ナノコンポジットPLA)を材料に、 バイアルホルダーのファミリー取り(容器本体とカバー)を成形実演する。バイアルとは薬品を容れる 透明容器で、その小瓶9本を収納するためのホルダーとカバー(異なった形状・体積の成形品)を 電磁弁制御バルブゲートで同時成形する。また、金型のキャビティ内の樹脂温度と圧力を高精度で センシングし、成形条件調整や金型作動をダイレクト制御するシステムも搭載する。

日精では、PLA仕様の成形機として、電気式成形機「NEXシリーズ」(型締力15トン~460トン) とハイブリット式成形機「FNXシリーズ」(同80トン~460トン)までの計19機種で対応する。 また、PLA仕様の成形機は、金型温度制御システムをはじめ、金型内圧力・温度のダイレクト制御システム、 エアブローシステム、バルブゲート(ホットランナ金型)対応インターフェイスなどを搭載し、 用途目的に応じた成形や金型ノウハウを提供する。

この「N-PLAjetシステム」は、専用金型、周辺機器を含めた射出成形システムをセットで 提供するもので、その販売に関しては日精が窓口となる。当面、食品などの容器関係をはじめ、 医療、化粧品容器、雑貨・文具などのディスポーザブル製品とリターナブル製品をターゲットにしている。

専用成形機の本体価格は、NEX80-12Eで1,220万円(消費税別)。年間約20台の販売を見込んでいる。


日精樹脂工業について:

1947年創業以来、射出成形機を中心に広くプラスチック産業の変遷と歩みを共にしてきました。そのパイオニアとしての企業スピリットは、 "変化する時代の先へ"をモットーにつねに市場の一歩先のニーズを予測し、射出成形に関するあらゆるソリューションを提供し続けています。 50年以上にわたり、射出成形機を中心に、材料、金型、成形加工方法、生産システムなど射出成形のトータルソリューションを日本国内18拠点、 海外17ヶ国31拠点の販売・サービスネットワークを通じて、世界80カ国を超える国々に提供しております。電気式射出成形機を世界で最初に世に 送り出した日精は、その独自のコア技術をもとに、精密安定成形と極限の省エネを実現した"Xポンプ"搭載のハイブリッド式成形機を開発、 これまでの射出成形機の概念を一新しました。成形現場を原点とする日精のモノづくりの姿勢は脈々と受け継がれ、顧客のきめ細やかなニーズに 対応する世界の日精ブランドとして高い評価を受けています。


お問い合せ:

日精樹脂工業
〒389-0693 長野県埴科郡坂城町南条2110
TEL.0268-81-1006


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